忠誠.31 ページ31
｢そうか､俺のとこで武器買ってくれた子か｣
｢はい､お陰様で生き延びることが出来ました｣
｢思い出したわ
あのフード被っとった子やろ
男にしては細いのにかなり実践用の良いの買ってたから記憶に残っとるわ｣
｢はぁ､こんな偶然あるもんなんやな｣
｢せやね
他にも買ってたのはどうしてるん？
確か短剣買っとったよな｣
｢あれは子供達へのお土産ですね
丁度五歳を迎えた子が数人いましたので｣
｢五歳で武器持たせんのか｣
｢はい､訓練を始めるのがそれくらいですので
実際に使うのは慣れてからですが自分が扱う大切な物ですから扱い方を知る為にも五歳になったら必ずあげるんです
一種の通過儀礼のようなものですね｣
｢目利きがいいんか良いもん多く買ってたからなぁ
こっちもかなり稼がせてもらったわ｣
｢やっぱ腕がええから目利きもええんやな｣
｢なんやAちゃん強いんか｣
｢強いで､ゾムと互角に戦える程度には｣
｢それは凄いな｣
｢ゾムさんには追い詰められましたけどね｣
｢あれはそれまでの疲労もあるやろ
戦力差もあったからなぁこの前の戦争は｣
｢あの戦争に参加しとったんやもんね｣
｢はい｣
｢まあなんにせよ
傷もそろそろ治るみたいやしそうなったら訓練に参加やな
俺Aさんとやんの楽しみにしとるんやで｣
｢お手柔らかにお願いしますね｣
｢こっちこそな｣
｢やる気なのはええけどペ神に怒られへん程度にな｣
｢分かっとるわ｣
｢それじゃ俺は部屋に戻るわ
結構長時間の移動やったから｣
｢帰ってきてばっか言っとたもんな
ゆっくり休んでや｣
｢引き止めてしまい申し訳ありません
ごゆっくりお休み下さい｣
｢おん｣
後ろ手に手を振りながら兄さんは去っていった
｢っと､話してたらもうこんな時間やな｣
｢ああ､夕食ですね｣
｢荷物置いて食堂やな｣
｢はい､シャオロンさん今日はありがとうございました
夕食でまた｣
｢おう､またな｣
挨拶を交わし部屋へと急ぐ
またあの明るい場所へと行けるのだと思うと自然と口角が上がった
.｡.:✽・ﾟ＋.｡
どうも遅くなりました
先週何かしら更新しようと思ったんですけど出来なくて月曜日更新しようと思ったのに寝落ちて出来なかった作者です
すみません…
一応この後他作品更新予定ですが出来なかったらお察し下さい
閲覧して頂きありがとうございます
それではまたお会いしましょう
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作者名：六花 | 作成日時：2018年3月22日 23時
