【wrwrd】騎士と愛【zm】 (ページ27)

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忠誠.27 ページ27

｢Aさん居る?｣

エーミールさんと私の二人の声しかしなかった図書室に第三者の声が響く

｢シャオロンさん｣

｢もうそんな時間でしたか
とても楽しくて時間が過ぎるのが早く感じました｣

｢私もです｣

｢それではAさん行ってらっしゃい｣

｢はいエーミールさんありがとうございました
またお話して下さると嬉しいです｣

｢こちらこそ｣

｢シャオロンさんお待たせしました
それではお願いします｣

｢おう!｣

───────

シャオロンさんに連れられ人々の声が溢れる城下を歩く

｢エーミールとの話はどうやった?｣

｢とても有意義でした
外からでは知ることの出来ないこの国のお話も聞けましたし｣

｢そっか
なら良かったわ｣

｢本当にこの国は賑やかですね
加えて治安もいいですし｣

｢まあ他国に比べればいい方じゃないかな｣

｢そうですね
旅の途中で色々な国に寄りましたがここまで安定した国は殆ど無かったです｣

｢トップがグルッペンやからなぁ
それに治安に関しては俺らも色々関わっとるし｣

｢そうなんですか？｣

｢おう
街の中にある監視カメラとかはロボロの管轄やし他の幹部は見回りとかしとるからな

下手な手は打てんやろ｣

｢それはそうですね
ところで今はどこに向かってるんですか?｣

｢Aさんが1番気にしとったところやよ

もう直ぐ着くで｣

そう言われ心当たりを思い付く

目の前に見えてきたのは大きな宿場だった