【wrwrd】騎士と愛【zm】 (ページ25)

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忠誠.25 ページ25

｢美味しかった｣

手に取っていたフォークを置き美味しさに言葉を零す

｢あれ､もういいん？｣

｢あ､はい
あまり食べる方ではないので｣

｢そんなんやから軽いんやな
もっと食べた方がええでー｣

｢来て早々食害すなよ｣

分かっとるわなんて言葉を吐きながらゾムさんがつまらなそうな顔をする

皆さんが食べ終わるまで雑談をしながら待つ

まあその間にちょっとした喧嘩があったのだが日常的なことらしいのでそれは割愛しよう

｢さて､それではAには午前中はエーミールの所でヘクテールト､及びサイレントのことについて伝えて欲しい

時間があればこの国について聞くのも良いだろう

午後は城下にでも降りてみればいい
ゆっくり見る機会なんて無かっただろうからな｣

｢ありがとうございます｣

｢城下案内するやつもいた方がええな
今日非番のやつ誰だ？｣

｢今日俺非番やで｣

｢じゃ頼むわシャオロン｣

｢折角の休みを｣

｢構わんよ
話したことなかなかないからゆっくり話そな｣

｢…はい､お願いします｣

優しさに思わず言葉が詰まる

｢まあその前に私とお話よろしくお願いしますね｣

｢こちらこそよろしくお願いしますエーミールさん｣

｢ええ｣

優しげな色を目に浮かべたエーミールさんに笑みを返した