忠誠.21 ページ21
第一印象の通り彼が持つ雰囲気は柔和だ
ひとらん…さんに付いていって見たのは広大な畑
｢わぁ､凄い
これひとらんさんが1人で？｣
｢そう俺の自慢の畑だよ
っと、お前は仲間のところだね｣
ひとらんさんが次に行ったのは鶏小屋などが集まった区画
｢沢山いる｣
｢こういうのは初めて？｣
｢はい…恥ずかしながらいつも戦いに身を置いていたので動物と触れ合うことはあまり
森の動物達とは関係を持ったりはするんですけど｣
｢確かにそうだろうね
触ってみる？｣
そう言って差し出されたのは1羽のひよこ
｢いいんですか？｣
｢勿論｣
｢失礼します｣
恐る恐る手を伸ばし黄色の毛の塊を受け取る
｢ピヨ？｣
｢か、可愛いです｣
手の中でちょこまかと動くその姿はとても愛らしかった
｢気に入ったんだったら良かった｣
嬉しそうに目を細めてひとらんさんは言う
同時にするりと足元に触れる感触に目を向ける
｢貴方達｣
｢その子達本当に賢いよ
動物達襲ったりしないしいい子達だね｣
そこに居たのは私が助けを求めた狼の番
見ないと思ったらここにいたのか
｢Aちゃん本当に好かれてるんだね
野生の狼がここまで大人しいのなかなか見ないや｣
｢私もちょっと驚いてます｣
軽く一撫ですると満足したのかまたどこかへと去っていく
その姿を見送った時1匹の馬が目に入った
｢あの子は…｣
｢ああ､俺の相棒の外道丸｣
｢とても綺麗な子ですね｣
褒められたのが嬉しいのか白い白馬…基外道丸は嬉しそうに鼻を鳴らした
｢外道丸も嬉しそうだね
良かったら外道丸とも触れ合ってみて｣
｢はい｣
ゆっくりと手を伸ばし顔をたてがみを撫でる
気持ちが良いのか擦り寄ってきた
｢外道丸がここまで懐くのも珍しいな
動物に好かれる性格なんだろうねきっと｣
｢そうであれば嬉しいと思います｣
ひとしきり触れ合って満足した
｢この後も畑仕事をするんですか？｣
｢そのつもりだよ
なにせ結構大きくなっちゃったからね｣
｢お手伝いさせてもらってもいいでしょうか？｣
｢いいの？｣
｢はい､生憎暇を持て余していますし朝からこんなに良い思いをさせてもらったお礼です｣
｢別にいいのに
でもお言葉に甘えるね よろしく｣
｢はい｣
✽+†+
一週間ぶりです
今週は特筆するようなこともなくのんびりとした週末を過ごしました
最近動画をみたい欲求が留まることを知りません…
それではまたお会いしましょう
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作者名：六花 | 作成日時：2018年3月22日 23時
