【wrwrd】騎士と愛【zm】 (ページ20)

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忠誠.20 ページ20

窓から差し込む光と鳥のさえずりで目を覚ます

｢ここは…｣

見慣れない部屋を見回して記憶を遡る
昨日はあの後解散となって部屋へ連れて行って貰った

今は何時頃だろうか…いつも通りであれば5時だろうけど

自身が持ってきた荷物以外は生活に必要最低限の物しかない部屋
熟睡は出来ないけれど久々にまともに休めた気がした

取り敢えず着替えをして外にでも出てみようか

数着で着回している服を手に取り着替えを済まし髪を結う

流石に平気だとは思うがローブも一応着ていこう

髪が隠れるようにフードを被り部屋を出る

日が出たばかりの城内に人の気配は少なく

｢そういえばどこに行けばいいのか…｣

昨日聞いておくべきだった
至らなさに反省しつつ城内を歩き始める

出来るだけ皆の様子も見に行きたいけど…それは皆様に伺ってからだし

人気のない廊下を1人で歩く

｢…鶏？｣

ふと窓から外を見ると1羽の鶏が庭であろう場所を歩いているのが見えた

飼っているのだろうか…確かに鶏の鳴き声は聞こえていた
あの子は逃げ出した子だろうか

幸いにも歩いているうちに2階に来ていた
ここからなら大丈夫だろう

身を乗り出して庭へと飛び降り鶏を捕まえた

｢どこから来たの？仲間は？｣

｢コケ？｣

｢…分からないよなぁ｣

さてどうしようこのまま離しても逃げ出してしまうかもしれない

｢あれ､Aちゃん?｣

｢ひとらん様｣

｢その子捕まえてくれたんだ｣

｢1羽だけで彷徨いていたので｣

｢ありがと
おかげで手間が省けた

朝早いね｣

｢いえ､元々あまり寝てないので
ひとらん様は何を？｣

｢俺は畑とか家畜の世話だね｣

｢畑…ですか？｣

｢そう
趣味がこうじてね
なんなら見てく？｣

｢いいんですか？｣

｢勿論､あいつらは全然興味持ってくれないしね｣

｢ではお言葉に甘えて｣

｢後敬語と様付けいらないからね｣

｢分かりま…分かった｣

｢まあ徐々にでいいよ｣

こっちだよと声をかけてくれる後ろ姿について行った

✽+†+✽―

テスト終わりました
国語がお亡くなりになりました…

評価40超えありがとうございます!!

スローペースですがこれからも頑張って行けたらと思います
それではまたお会いしましょう