わるくいうな ページ5
今日も今日とて、図書館で元の世界に帰る方法を探す。
夕方の時間帯。勉強をしている生徒のうちの何人かは、あたしを見て眉を潜める。
気にしていないふりをして、本を探す。
と、カラフルなポップ体のタイトルが目を引いた。
“恐怖の都市伝説！異世界への行き方”
胡散臭っ。
でも、何か分かるかもしれない。
もう藁にもすがる思いで手にとって、カウンターに向かっている時だった。
「なあ、オンボロ寮の監督生いんじゃん」
耳が勝手にその名を拾ってしまう。
足が勝手に立ち止まってしまう。
話しているのは、いかにも不良ですって感じのの先輩たちだった。
あいつ、本当に可愛くていい子だよなー。
そんな言葉が続くのだと確信した。
なのに。
「あいつ、本当にムカつくよなー」
……はぁ？
「同感。魔法も使えないくせにイキりすぎな」
「寮長たちにも気に入られていい気になりやがって」
「あちこちに色目使ってんだよあいつ。普通にキモくね？」
「試験一位なのもぜってえ贔屓だよな！」
どうでもいい。どうでもいいはずなのに、気がついたときには足が勝手に先輩たちの方へ向かっていた。
もう、何やってんだろあたし。
「お言葉ですが！」
先輩たちが目を丸くしてあたしを見る。
「ユウはそんな女じゃありません。確かに癪に触るけど……でも！」
あたしの声は、芯を持って高らかに。
「ユウが好かれてるのは心配になるほど優しいからです！ユウの成績がいいのは死ぬ気で努力しているからです！よく知りもしない癖に、ユウを悪く言わないで！」
少しの間圧倒されていた先輩たちが、歪な笑いを漏らした。
近付かれ、自然と後退る。
「お前だけには言われたくねえっての」
冷たい鉄槌のような、囁きだった。
そのまま去っていく背中を見て、怒りで忘れていた衝撃が唐突に頭を打つ。
あんなに素敵なユウを嫌う人がいるなんて。
思いもしなかった……。
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アイカ(プロフ) - ぐああああ、最後の最後でっ！！心臓だけじゃなく、臓器も持っていきやがったな‥このジェイド・イケメン・リーチがッ！ (2023年2月19日 18時) (
レス) @page41 id: ac6b3b28c7 (このIDを非表示/違反報告)
＼(^o^)／ - 待った待った待った待ったぁ？！夢主いい子すぎやろ！！(´；ω；｀)（泣） ハッピーエンドで良かったです！あとジェイドと夢主はお幸せになぁ!!!! (2022年3月29日 15時) (レス) @page41 id: 111ab3751f (このIDを非表示/違反報告)
・(プロフ) - *瑠璃*さん» えへへめちゃんこ嬉しいです！泣かないでください私が人様を泣かせるなど恐れ多い……読んで頂きありがとうございます！ (2020年12月11日 21時) (レス) id: 81aa5af38e (このIDを非表示/違反報告)
*瑠璃* - 待ってホントに泣いちゃうって(((((更新頑張ってください！応援してます！！ (2020年12月10日 20時) (レス) id: f48c22676e (このIDを非表示/違反報告)
・(プロフ) - まるるさん» 今でさえ、証拠もないのに夢主の陰口を言う奴がいますからね…。アズール先輩が何を言っても聞くかどうか…。果たして夢主がどうなるか、お楽しみください！コメント本当に嬉しいです、ありがとうございます！ (2020年11月21日 17時) (レス) id: 81aa5af38e (このIDを非表示/違反報告)
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作成日時：2020年9月13日 17時
