だれもいない ページ28
「お疲れ様でした、Aさん。……顔色が悪いですが、大丈夫ですか？」
モストロラウンジのVIPルーム。あたしはアーシェングロット寮長に今までのことを報告した。
心のこもっていない心配の言葉。腹が立った。
「大丈夫な訳ないじゃないですか」
「……そうですか。それにしても、あなた、女性だったんですね。まあ男装していた理由は予測出来ますが。監督生さんの為だと学園長に丸め込まれたんでしょう？」
「そうです。ユウは、可愛いから。女だけの寮にいるのは、危険だから」
それにしても、なんであたしだけなのか。あたしだけが大切な髪を切って、本性を隠さなければならなかったのか。
それは、今でもわからない。
アーシェングロット寮長は、考え込むような様子を見せた。
「そして、監督生さんは男性だった、と」
「え？今、何か言いましたか？」
「あぁ、失礼。こちらの話です。……あなたの噂はすぐに広まるでしょう。監督生さんを陥れた悪女だとね」
「そのおかげで、計画とやらの首謀者に会えるはずです。わかったらすぐに報告しますよ」
「物分りが良くて、何より。もう部屋に戻ってけっこうです」
あたしはVIPルームを出て、自分の部屋へ向かった。
ユウも、エースもデュースも。あたしは極悪非道で、嫉妬深い最低な女だと思っただろう。
この世界にあたしの味方は、もういない。
ふと、自室へ向かう途中にあるジェイド先輩の部屋が目に入った。
縋るような気持ちで、ノックをする。
＿＿誰もいない。
きっとユウのところにいるんだろう。
先輩、ユウのこと大好きだから。
あたしは所詮ユウを助ける為の道具に過ぎないのだ。最初からわかってたはずなのに。
胸が、苦しくて仕方ない。
あたしはドアにもたれかかって、少し泣いた。
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アイカ(プロフ) - ぐああああ、最後の最後でっ！！心臓だけじゃなく、臓器も持っていきやがったな‥このジェイド・イケメン・リーチがッ！ (2023年2月19日 18時) (
レス) @page41 id: ac6b3b28c7 (このIDを非表示/違反報告)
＼(^o^)／ - 待った待った待った待ったぁ？！夢主いい子すぎやろ！！(´；ω；｀)（泣） ハッピーエンドで良かったです！あとジェイドと夢主はお幸せになぁ!!!! (2022年3月29日 15時) (レス) @page41 id: 111ab3751f (このIDを非表示/違反報告)
・(プロフ) - *瑠璃*さん» えへへめちゃんこ嬉しいです！泣かないでください私が人様を泣かせるなど恐れ多い……読んで頂きありがとうございます！ (2020年12月11日 21時) (レス) id: 81aa5af38e (このIDを非表示/違反報告)
*瑠璃* - 待ってホントに泣いちゃうって(((((更新頑張ってください！応援してます！！ (2020年12月10日 20時) (レス) id: f48c22676e (このIDを非表示/違反報告)
・(プロフ) - まるるさん» 今でさえ、証拠もないのに夢主の陰口を言う奴がいますからね…。アズール先輩が何を言っても聞くかどうか…。果たして夢主がどうなるか、お楽しみください！コメント本当に嬉しいです、ありがとうございます！ (2020年11月21日 17時) (レス) id: 81aa5af38e (このIDを非表示/違反報告)
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作成日時：2020年9月13日 17時
