Kiss27 ページ27
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『 はぁ … はぁ …… 』
息をするので精一杯なほど長くて
何も考えられないほど深いキスだった 。
『 何で …… もうしないって 、言ったのに … 』
「 言ったよ？」
飛貴の目は倒れる前のようにとろんとしている 、
それがどこか色っぽくて私の胸がうるさいほどに
ドキドキと音を立てる 。
「 だけど 、我慢出来なかった … 」
『 我慢って …… 』
「 俺ちゃんと言ったじゃん 、
Aとキスしないと生きていけないって」
飛貴は 、いつもこうだ 。
抑えている私の気持ちを簡単に掬うんだから 。
『 意味わかんないし …… 』
少し後ろに下がると足元からガサッと音がして
音がした方を見るとノートやペン 、帽子や
飛貴が大事にしてるアクセサリーまで
床に散らばっていた 。
『 この部屋 、飛貴がやったの？』
「 うん 」
『 何でこんなぐちゃぐちゃに … 』
「 何でって 、ストレス発散だよ 」
ベッドからひょいっと降りると 、飛貴は私の足元に
散らばっていたアクセサリーを手に取った 。
「 Aがキスしないでって言うからだよ 」
『 何それ … 』
「 ん？これ？これはね 、こうやって付けて … 」
手に取ったアクセサリーの説明をしようとする飛貴
『 そうじゃなくて … 』
「 んえ？」
気がつけば 、以前のお調子者の飛貴に戻った …
そんな気がした 。
『 … もういい 』
鞄を持って立ち上がり 、
『 帰る 』
それだけ伝えて一歩踏み出す 。
「 待って！待って！」
『 何？』
「 もう1回キス 、しよ？」
『 何言ってんの 』
飛貴の大きな声に踏み出した足を止めたら
こんなことを言い出して 。
「 Aちゃん不足なの 」
立ち上がって近づいてくるキス魔モードの
飛貴の動きを私の声が静止させた 。
『 蘭那ちゃんに申し訳ないと思わないの？』
そう言うと飛貴は 、やれやれと頭を掻いた 。
「 蘭那は関係ないじゃん 」
もう私も限界だったんだと思う 。
飛貴の気持ちが見えないことにも 、
蘭那ちゃんに罪悪感を感じることにも 。
『 こういうのは彼女とだけするものなの！』
「 だから誰が決めたんだよ！」
『 普通に考えてよ！』
何で私の言いたいことが伝わらないの？
どうして飛貴は私にキスするの？
私の気持ちは飛貴に届かず 。
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ひゅーら(プロフ) - 1番好きだったお話が終わって寂しいです（ ; ; ）お疲れ様でした！ (2018年8月8日 16時) (
レス) id: aa8eeb01f9 (このIDを非表示/違反報告)
こりん - 少し激しめのキスシーンも読みたかったです！プラスで書いていただきたいくらい^ ^ (2018年8月3日 8時) (レス) id: 552a5d5abc (このIDを非表示/違反報告)
みっちゃか(プロフ) - 長い間お疲れさまでした。スゴい面白かったです!! (2018年7月31日 17時) (レス) id: 6bb2b8ab02 (このIDを非表示/違反報告)
ゆず(プロフ) - とても素敵できゅんきゅんするお話をありがとうございます！次の更新がとても待ち遠しいです。ひだかくんがどうなるのかとってもどきどきしてます！ (2018年7月6日 16時) (レス) id: 016839428c (このIDを非表示/違反報告)
ゆう(プロフ) - 一気読みしました！おもしろいです！ 幸せになってほしいなー！ (2018年7月3日 7時) (レス) id: 3f1cd80dfa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みるるん
| 作成日時：2018年4月5日 12時
