Kiss25 ページ25
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「 Aちゃん 、1日お疲れー 」
『 いつも以上に疲れたかも 』
「 彼女からの呼び出しはなかなか来るよねー 」
『 それだけじゃないけど … 』
放課後になると鞄を持った那須くんが
帰ろうよって迎えに来てくれて2人で校舎を歩く 。
「 それだけじゃないって何かあった感じ？」
『 まあね 』
「 また彼女？」
『 ううん …… 飛貴 』
私がそういうと那須くんは
ちょっとハイテンションで絡んで来る 。
「 浮所が？何それ！やーばーいー！」
『 面白がってる？』
「 へへっ 、バレた？」
流行りのひょっこりを高速で何度もやってくるから
鞄を軽く当ててみたり 。
そんなふざけたやり取りをしながら歩いていると
楽しいからか 、あっという間に校門で 。
.
『 ちょっとその変顔やだ 』
「 これ新作なんだけど 」
『 いや 、いつもの方が面白いかも 』
ケラケラ笑いながら歩く私と那須くんの前に
突然 、飛貴が現れた 。
「 那須 、話があるんだけど 」
ハスキーなその声は耳に届くだけで
やはり私の頭を掻き乱してくる 。
「 何 、浮所？」
私を背中で隠すように那須くんは
一歩前に出て 。
.
夕方なのにまだ太陽が隠れる様子は無くて 、
ミーンミーンとどこかで蝉の声もする 。
先週よりも暑くなった気温にじわりと汗が滲んで
後ろ髪が首にピトっとくっついたのがわかった 。
ブラウスのボタンをきっちり上まで閉めて
ネクタイを付けた那須くんに向き合うのは 、
ブラウスのボタンを2つくらい開けて
ネクタイなんて付けていない飛貴 。
正反対の2人の間に流れる空気は
この暑い日に似つかわしくないほど冷たい 。
「 用は？」
少しピリついた空気に唾を飲むことしか
出来なかった私の前で那須くんがそう言った 。
「 …… 」
「 早く 、言えよ 」
飛貴に少し強めに言う那須くんの腕を引っ張ると
那須くんは少し振り向いて微笑んだ 、
まるで大丈夫とでも言うように 。
そんな那須くんに安心したと同時に
物凄い視線を感じて 。
視線を感じる方をちらっと見ると
とろんとした目の飛貴 、
彼はむぎゅっと唇を結んで私を見ていた 。
.
「 浮所？」
「 …… ゃ … 」
『 飛貴！』
那須くんが一歩 、飛貴に近づこうとした時
目の前で飛貴が倒れた 。
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ひゅーら(プロフ) - 1番好きだったお話が終わって寂しいです（ ; ; ）お疲れ様でした！ (2018年8月8日 16時) (
レス) id: aa8eeb01f9 (このIDを非表示/違反報告)
こりん - 少し激しめのキスシーンも読みたかったです！プラスで書いていただきたいくらい^ ^ (2018年8月3日 8時) (レス) id: 552a5d5abc (このIDを非表示/違反報告)
みっちゃか(プロフ) - 長い間お疲れさまでした。スゴい面白かったです!! (2018年7月31日 17時) (レス) id: 6bb2b8ab02 (このIDを非表示/違反報告)
ゆず(プロフ) - とても素敵できゅんきゅんするお話をありがとうございます！次の更新がとても待ち遠しいです。ひだかくんがどうなるのかとってもどきどきしてます！ (2018年7月6日 16時) (レス) id: 016839428c (このIDを非表示/違反報告)
ゆう(プロフ) - 一気読みしました！おもしろいです！ 幸せになってほしいなー！ (2018年7月3日 7時) (レス) id: 3f1cd80dfa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みるるん
| 作成日時：2018年4月5日 12時
