Kiss3 ページ3
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キスするうちに気づいたことは沢山あって 。
飛貴はキスするとき 、
必ず目を瞑って私の顎に手を添える 。
キスした後は必ず私の名前を呼んで
好き って呟いたり … 本当に沢山気づいた 。
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こんなキスを頻繁にされたら 、そりゃあ
自分の気持ちにも気づかない訳がなくて 。
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「 ひーくん 、今日いっしょに帰ろう?」
「 うん!帰ろう!」
「 じゃあ少しだけ寄り道しようよ 」
「 いいね!楽しみ!」
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だけど蘭那ちゃんと飛貴は幸せそうだから
私はこの気持ちに気づかない方がいいのかもって 。
そう思って飛貴を … 飛貴のキスを避けているのに
飛貴は私の気持ちなんて関係ないとでも言うように
私にキスをする 。
その度に気づかない方がいい気持ちに
気づいてしまって 、胸の奥に押し込んで苦しくなる
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キスをする度に私がどんな想いなのか知る訳も無い
飛貴は簡単に私の心を掴む 。
だから私は 、浮所飛貴が苦手 。
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「 あ 、蘭那 。Aも誘っていい?」
「 え? … Aちゃんを?」
「 え … もしかして駄目?」
「 う 、ううん!駄目 、じゃないよ … 」
ほら 、今だって 。
「 A 、今日一緒に帰ろうよ!」
蘭那ちゃんが後ろで眉を下げて飛貴を見てる事に
気づかず私にこんなこと言いに来て 。
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『 私は用事あるから蘭那ちゃんと2人で帰りなよ 』
「 えー … そうなの?残念 … 」
「 ひーくん仕方ないよ 、2人で帰ろう?」
「 うん … 」
私の気持ちにも 、蘭那ちゃんの気持ちにも
気づかない飛貴は罪人だと思う 。
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「 A 、やっぱり用事待つから一緒に帰ろう?」
「 ひーくん … Aちゃん困っちゃうよ 」
「 うん … そうだね 、ごめん 」
肩を落として席に戻る飛貴と 、そんな飛貴を
優しい目で見つめる蘭那ちゃん 。
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「 私 、Aちゃんが羨ましい 、な … 」
『 え?』
「 ううん!な 、何でも無い!」
小声で何か呟いた蘭那ちゃんは
飛貴の元に走って行って肩をぽんぽんしている 。
飛貴も笑顔で蘭那ちゃんに笑いかけてて 。
そんな蘭那ちゃんを見て少しだけ
『 蘭那ちゃんが羨ましいな 』
なんてね 。
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ひゅーら(プロフ) - 1番好きだったお話が終わって寂しいです( ; ; )お疲れ様でした! (2018年8月8日 16時) (レス) id: aa8eeb01f9 (このIDを非表示/違反報告)
こりん - 少し激しめのキスシーンも読みたかったです!プラスで書いていただきたいくらい^ ^ (2018年8月3日 8時) (レス) id: 552a5d5abc (このIDを非表示/違反報告)
みっちゃか(プロフ) - 長い間お疲れさまでした。スゴい面白かったです!! (2018年7月31日 17時) (レス) id: 6bb2b8ab02 (このIDを非表示/違反報告)
ゆず(プロフ) - とても素敵できゅんきゅんするお話をありがとうございます!次の更新がとても待ち遠しいです。ひだかくんがどうなるのかとってもどきどきしてます! (2018年7月6日 16時) (レス) id: 016839428c (このIDを非表示/違反報告)
ゆう(プロフ) - 一気読みしました!おもしろいです! 幸せになってほしいなー! (2018年7月3日 7時) (レス) id: 3f1cd80dfa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みるるん | 作成日時:2018年4月5日 12時