Kiss18 ページ18
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飛貴から背を向けて歩く私たち
手は繋がったままで 。
『 蘭那ちゃんがいるなら平気だね 』
「 安心した？」
『 うん 、1人だと思ったから 』
蘭那ちゃんがいるなら安心 、
あのフラフラの状態で1人だったと考えたら
それこそ那須くんと歩けなかったよ 。
「 Aちゃんは 、やっぱり好きなんだね 」
那須くんの言葉に足が止まる
と自然に那須くんも足を止めて 。
『 何？』
「 浮所が好き 、そうでしょ？」
『 …… 那須くん？』
ばっちり合う目が真っ直ぐで
逸らすことすら出来ない 。
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「 俺 、嘘ついた 」
そう言うとスッと離れる私と那須くんの手 、
私の手は行き場を無くして宙を泳ぐ 。
「 最初から選択肢に俺はなかったの 」
『 …… 』
「 ゴールは俺じゃなくて浮所だよ 」
少し眉を下げて 、ごめんねって謝る那須くん 。
那須くんは全然悪くないのに …
私が先にちゃんと言わないといけなかったのに 。
.
『 私 、那須くんの優しさに甘えてただけなの 』
今言わないともう言えないと思った 。
『 本当は 、飛貴が好きで … 』
本当のことを言うのってこんなにドキドキするんだ
声が震えている …… ダッサ 。
『 ごめんなさい 』
頭を下げた 、
ごめんねの気持ちとありがとうの気持ちを重ねて 。
『 …… 本当に 、ごめんなさい 』
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「 Aちゃん 、俺怒ってないよ 」
だから顔を上げて
そう言う彼にそろりそろりと顔を上げて 。
「 俺ね 、Aちゃんのことは好きだけど 」
那須くんは私を見ていなくて 。
「 浮所のことは嫌いなんだよね 」
.
ひゅるりと風を感じた 。
「 浮所も俺が嫌いだと思うよ 」
ここまで言った那須くんは
ニコっと笑って 。
「 この話は終わり 、そろそろ帰ろっか 」
こうやって私の前を歩くから
何で飛貴が嫌いなのか 、聞こうとしなかった 。
.
『 送ってくれてありがとう 』
「 ううん 、じゃあまた明日 」
『 また明日ね 』
「 あ … 浮所が嫌いなことは変えられないけど 」
くるりと少し振り向いた那須くんが言う 。
「 Aちゃんの恋心に文句言うつもりはないよ 」
明日からも変わらずに話そうねって 。
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ひゅーら(プロフ) - 1番好きだったお話が終わって寂しいです（ ; ; ）お疲れ様でした！ (2018年8月8日 16時) (
レス) id: aa8eeb01f9 (このIDを非表示/違反報告)
こりん - 少し激しめのキスシーンも読みたかったです！プラスで書いていただきたいくらい^ ^ (2018年8月3日 8時) (レス) id: 552a5d5abc (このIDを非表示/違反報告)
みっちゃか(プロフ) - 長い間お疲れさまでした。スゴい面白かったです!! (2018年7月31日 17時) (レス) id: 6bb2b8ab02 (このIDを非表示/違反報告)
ゆず(プロフ) - とても素敵できゅんきゅんするお話をありがとうございます！次の更新がとても待ち遠しいです。ひだかくんがどうなるのかとってもどきどきしてます！ (2018年7月6日 16時) (レス) id: 016839428c (このIDを非表示/違反報告)
ゆう(プロフ) - 一気読みしました！おもしろいです！ 幸せになってほしいなー！ (2018年7月3日 7時) (レス) id: 3f1cd80dfa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みるるん
| 作成日時：2018年4月5日 12時
