10/28 迫り来る終わり ページ6
『マルフィさん』
マル「なんだい？」
『これ、よかったらどうぞ』
そう言って彼女…Aは私に小さな袋を差し出してきた。鏡を置いて中を開けてみるとブレスレットが入っていた。
マル「これは…エイトフット達が付けているのと似ているね」
『皆さんにも渡したんです。…あ、要らなかったら捨ててくれて構わないので！』
マル「そんなことするわけないだろう？嬉しいよ、ありがとうA」
そう言って私はAの手を取りその細く小さな手に軽く口付けをした。たったそれだけなのに彼女は顔を真っ赤に染めた。そんな顔をされると私も歯止めが効かなくなるな………なんて。
マル「さあ、そろそろ行こうか」
何事も無かったかのように私は微笑んで大切な鏡を持ちAに背を向けてリクルーティングへと向かった。
・
・
今日もリクルーティング活動。
そして今日はリクルーター達とともにゲストの前に出た私。たまにはミスターよりも先に出ていってもいいかな、って…なんてことを言ったら怒られるだろうか…？そんなこと思いながらゲストの方々に小さく手を振って会釈をする。
その時、ダルメシアさんが嬉しそうに私の傍へとやってきた。
ダル「A！聞いてくれよ、向こうにマスターがいたんだよ〜！」
『あ、だから吠えてたんですね！』
ダル「そう！そしたら気づいて手振ってくれたんだよ〜！」
『そうなんですか！よかったですね！』
ダルメシアさんとそんな会話をしていると雷がなった。ミスターがくるという合図。
さて、気を引き締めてやっていこう。
足を引っ張らず、失敗しないように。この短い期間でどれだけ出来るようになったかを皆さんに見せつけよう。
残り3日という限られた時間を大事にしていこう。
素敵な悪夢が終わる前に、楽しい思い出を…。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 93人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
狐白(プロフ) - 完結おめでとうございます！最後まで楽しく読ませていただきました！次の作品もぜひ読ませていただきます！これからも、応援しています(*^^*) (2018年12月27日 10時) (
レス) id: a04fe6be78 (このIDを非表示/違反報告)
silk-シルク-(プロフ) - 狐白さん» コメントありがとうございます！更新頑張ります！ (2018年12月23日 0時) (レス) id: 96f6fa814a (このIDを非表示/違反報告)
狐白(プロフ) - すっごいドキドキします!!更新頑張って下さい！ (2018年12月22日 19時) (レス) id: a04fe6be78 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：silk-シルク- | 作成日時：2018年12月1日 23時
