10/27 3度目の変化 ページ5
今日は私もリクルーティングに参加する日。
まあ、明日も明後日も参加するのだけれど…
ミスターから頼まれた仕事ももうないしあとはリクルーター達と一緒にハロウィンの日まで過ごすだけ。
ダル「A！」
『ダルメシアさん、どうしました？』
ダル「ジャックがブレスレット付けてたんだけど！僕もあれ欲しい！」
『そんなに欲しいんですか…？』
そう言えばぶんぶんと首を縦に振る彼。
そんな彼にポケットからブレスレットを取り出す。それを見た瞬間、キラキラと瞳を輝かせる彼。
『…はい、ではどっちの手に入ってるでしょうか』
手を後ろに隠してそう言ってみる。
ダルメシアさんはじっ、と私を見つめ「右！」と答えた。
『お見事、正解です』
ダル「やったー！ジャックとお揃いだ！」
ブレスレットを差し出せばすぐに腕につけて喜ぶダルメシアさん。親友の彼とのお揃いがそんなに嬉しいのか。そりゃそうか。
ダル「早くリクルーティング行こう！みんなに自慢する！」
『そんな！自慢なんてしないでくださいよ…！恥ずかしい…ってダルメシアさん！？』
そんな私の言葉も聞かずに彼はものすごい速さでその場を去っていった。
・
・
あの後、ミスターと共にリクルーティングへと向かった。これで今日最後のリクルーティング。最後まで気を抜かずに皆さんを見守ろう。
そして、メンズリクルーター最後の口上になってダルメシアさんがマイクの前へと立った。
ダル「皆さん、可愛い動物達はわん！わんわん！」
突然、犬語になってしまったダルメシアさん。
またいつもの様にすぐ戻ると思っていたけれどスキャターさんが注意しても直らなかった。そして、犬語のまま彼の口上は終わった。
昨日に続いて今日もリクルーターの変化を目の当たりにするとは思わなかった。ズキリ、と胸が痛くなる。混乱する私の元にミスターがやってきた。
V「どうしたの？」
『あ……ミスター…』
V「ダルメシアも元の姿に戻ろうとしているね」
『……』
V「嫌かい？」
『当たり前です…』
V「けど、お前が嫌だと思ってもどうすることも出来ない。大人しく現実を受け入れなさい」
『…………はい』
小さく返事をする私を見てミスターは離れていった。
現実を受け入れる気なんてさらさらない。
彼らと二度と会えないなんて嫌だから。
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狐白(プロフ) - 完結おめでとうございます！最後まで楽しく読ませていただきました！次の作品もぜひ読ませていただきます！これからも、応援しています(*^^*) (2018年12月27日 10時) (
レス) id: a04fe6be78 (このIDを非表示/違反報告)
silk-シルク-(プロフ) - 狐白さん» コメントありがとうございます！更新頑張ります！ (2018年12月23日 0時) (レス) id: 96f6fa814a (このIDを非表示/違反報告)
狐白(プロフ) - すっごいドキドキします!!更新頑張って下さい！ (2018年12月22日 19時) (レス) id: a04fe6be78 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：silk-シルク- | 作成日時：2018年12月1日 23時
