10/25 贈り物 ページ3
『アップルポイズンさん！お疲れ様です！』
アッ「Aか、ありがとう。私に何か用か？」
リクルーティングが終わりホテルに戻るとAに声を掛けられた。彼女はニコニコとした可愛らしい笑顔で私に小さな袋を差し出してきた。
アッ「…これは？」
『プレゼントです！』
アッ「中を開けても？」
『どうぞ！』
中を開けてみるとブレスレットが入っていた。
しかも私が手に持っている毒林檎をモチーフにした飾りまでついていた。
アッ「林檎までついているじゃないか」
『アップルポイズンさんと言えばやっぱり林檎かな、と思いまして！』
アッ「…ふっ、ありがとう」
『いえいえ！』
アッ「けど、急にどうしたんだ？」
そう問いかければAは少し寂しそうな顔をした。そして、小さく微笑んで口を開いた。
『もう、残り僅かでしょう？だから、私のことを忘れてほしくないと思いまして』
アッ「……そういうことか」
まさか彼女がそんなことを思っているとは思わなかった。寂しそうに笑うAの腕を軽く引き自分の腕の中へと閉じ込め抱きしめる。
『あ、アップルポイズンさん…？』
アッ「お前も、私のことを忘れないでくれ」
『…忘れるわけないじゃないですか』
小さくそう呟いた彼女は私の胸に顔を埋めてぎゅうと抱きしめてくれる。悲しい思いをさせたい訳では無いけれど、彼女…Aには私の存在を忘れて欲しくない。
『お別れなんて、したくないです』
ふと聞こえた言葉。
別れるのが嫌だというAに私はただ抱きしめて背を撫でることしか出来なかった。
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狐白(プロフ) - 完結おめでとうございます！最後まで楽しく読ませていただきました！次の作品もぜひ読ませていただきます！これからも、応援しています(*^^*) (2018年12月27日 10時) (
レス) id: a04fe6be78 (このIDを非表示/違反報告)
silk-シルク-(プロフ) - 狐白さん» コメントありがとうございます！更新頑張ります！ (2018年12月23日 0時) (レス) id: 96f6fa814a (このIDを非表示/違反報告)
狐白(プロフ) - すっごいドキドキします!!更新頑張って下さい！ (2018年12月22日 19時) (レス) id: a04fe6be78 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：silk-シルク- | 作成日時：2018年12月1日 23時
