10/29 返事を聞かせて ページ12
ジャ「僕、Aのこと好きになっちゃった」
『え…？』
耳元で囁かれる感謝の言葉と告白の言葉。
それは、確かに「Love」の方だと解る。彼の体温がいつも以上に高くて、耳が真っ赤だから。流石に、私でも分かる。
けど、彼の気持ちに私はなんて返事をしたらいい？取り敢えず何か言わなければ、と思って咄嗟に出た言葉、
『………私も好きですよ？』
ジャ「…Aが言ってるのは「Like」の方でしょ？」
『あ、バレましたか』
そう言えば「はぁ…」と深い溜息を吐く彼。
……流石に咄嗟に出た言葉とはいえ、今のは彼を傷つけたかな、と思ってしまう。
いまだに強く抱き締めて離そうとしてくれないジャックハートさん。
ジャ「もしかして、冗談だと思ってる？」
私の肩に顔を埋めてぽつりと呟かれた言葉。
『そ、そんなこと…』
ジャ「本気だって解ったら返事聞かせてくれる？」
『そ、それはまあ…』
そうやって私が答えれば勢いよく顔を上げる彼。
そして、唇に何かが当たる感覚。
『っっ…！！！』
ジャ「…これで解ったでしょ？」
『な……い、いま……』
キスを、された…。
流石に、顔が整ってる男性にいきなりキスされたら照れてしまうのは当たり前。顔を真っ赤に染めて金魚のように口をパクパクさせてしまう私を見てジャックハートさんは小さく吹き出した。
ジャ「まさか、そこまで照れるとは思わなかった」
『だ、誰でも照れますよ！！！』
ジャ「……それで、返事は？」
再び顔を寄せられ問いかけられる。
…私の答えはまだ出せない。分からないから。
ファーストキスを奪われたのだから焦らすのもいいだろう、と思って私は「考えさせてください」と言った。
ジャックハートさんは「わかった」と言ってぱっと腕を離してくれた。やっと解放された…。
ジャ「さ、そろそろ帰ろうか。パーティの時間だ」
『…え、パーティ？』
ジャ「そう！Aの為のパーティだよ！」
「早く行こう！」と言われて手を引かれる。
その後、ホテルに戻ると彼の言ってた通り、パーティが開かれていた。私の為だとみんなはそう言った。
……なんだか、心が暖かい。
あと2日だというのに
不思議と寂しいと思わないのは何故？
多分、きっと…
彼らが最後の最後まで
私に悪夢を魅せ続けてくれてるから、かな
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狐白(プロフ) - 完結おめでとうございます！最後まで楽しく読ませていただきました！次の作品もぜひ読ませていただきます！これからも、応援しています(*^^*) (2018年12月27日 10時) (
レス) id: a04fe6be78 (このIDを非表示/違反報告)
silk-シルク-(プロフ) - 狐白さん» コメントありがとうございます！更新頑張ります！ (2018年12月23日 0時) (レス) id: 96f6fa814a (このIDを非表示/違反報告)
狐白(プロフ) - すっごいドキドキします!!更新頑張って下さい！ (2018年12月22日 19時) (レス) id: a04fe6be78 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：silk-シルク- | 作成日時：2018年12月1日 23時
