彼を縛ってみたい ページ13
それは唐突に思ったこと。
遊佐さんを縛ってみたい別にいやらしいことを考えてるわけじゃなくて…なんていうか…こう、恋人らしくイチャイチャしたいというか…???でもきっと彼のことだからそのうち立場が逆転しそう……
「……あ、そうだ」
私はすぐさま遊佐さんを呼び出してイチャイチャしたいってことを彼に話した。
縛りたい、なんて言ったら絶対拒否されるし!
そして、意外にも彼は二つ返事でOKしてくれた。
「よく分からないけど取り敢えず好きにさせればいいわけでしょ?」
「まあ、間違ってはないです。じゃあ、そこに座ってください」
「はいはい」
素直にいうことを聞いてくれる彼。そして、私の指定した場所へ座り私を見つめる。
「で?どうするの?」
「貴方を縛ります」
「………は?」
何言ってんだこいつ、っていう目で見る遊佐さんの冷ややかな視線を浴びながら私は準備してあった紐を持って遊佐さんへと近づく。
「え、ほんとに縛るの??僕、そういうプレイは得意じゃないんだけど」
「いやらしいことはしないので大丈夫です」
そして、ぶつぶつとなにか文句を言いながら大人しく座る彼を縛り終えた私。
さて、何をしよう。
「遊佐さん、何してほしいですか?」
「えぇ…この状態で?」
「いいからいいから」
「…じゃあ、ちゅーして」
「何言ってるんですか」
早く、と言いながら私を見つめる彼。
…なんだか、早速立場が逆転しているような…?
まあ…いいか。
私は考えるのをやめて彼に近づき口付けをした。
軽い口付けを終えて目の前にいる彼を見るとニヤニヤと笑いながら私を見つめていた。
…なんだこの人
「ふふ、A可愛い」
「な、何言ってるんです…か…」
ふと、頬を触れた温かい感触。
それが人の手だというのはすぐ分かった。
そして、その温もりは…目の前にいる遊佐さんの手。先程まで縛られていたというのに…どうやって縄を解いたの…??
「縛り方緩すぎだよ、A」
「っ…!!」
そのまま彼は私の耳元で低く囁いた。
・
・
「次は僕の番」
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白華(プロフ) - 唐突に遊佐様の小説を探していてこちらを見つけて、当たりだ!って思いました!今後も頑張って下さい! (2018年5月13日 14時) (レス) id: 3f0452cc14 (このIDを非表示/違反報告)
kk1207(プロフ) - 更新ありがとうございます!今回も本当に素敵でした…!特に、「彼に看病されたい」の最後の一文…!シンプルだけどすごく心にきました。ありがとうございます! (2018年4月10日 8時) (レス) id: 56b5f11ad3 (このIDを非表示/違反報告)
silk-シルク-(プロフ) - ru4_1さん» コメントありがとうございます!!わわわわ、まさか私と同じ妄想をしている方がいるとは!()ありがとうございます!!頑張ります!! (2018年3月30日 1時) (レス) id: f8dd923b28 (このIDを非表示/違反報告)
ru4_1(プロフ) - 本当に素敵な小説ありがとうございます…!本当に全て自分の想像通りの素敵なお話ばかりでこんなに自分が求めていたものと一致する作品に出会ったのは生まれて初めてです。これからも応援しています。 (2018年3月29日 18時) (レス) id: 56b5f11ad3 (このIDを非表示/違反報告)
、 - オリジナルフラグ外して下さい (2018年2月16日 23時) (レス) id: fc2891c15c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:silk-シルク- | 作成日時:2018年2月16日 23時