Sugarplum × ? ページ4
「Sugarplumの白雪Aです!」
一目見たときから僕は君に夢中になった。テレビの向こう側でにっこりと微笑むアイドルに、僕は恋をした。同じアイドルとしての憧憬と、一人の女性としての恋心とをその時確かに抱いたのだ。いつか僕も頑張って、白雪Aさんと共演したい。そう思った日のことを今でも鮮明に思い出せる。
しかし、あの日から1年も経たないうちに3人の仲間が彼女と共演していた。
井上「え?白雪さん?あー、役名なしで出てたよね」
橋本「でも可愛かったから俺連絡先交換したよ」
高橋「え!?根回し早くね?!」
3人がそうやって話してて、すごく悔しかったことも鮮明に思い出せる。そしてその秋、僕も彼女と共演したんだ。共演と言っても、僕が先輩グループのバックで踊る番組に彼女も出演するだけのことだけど。廊下でばったりすれ違ったりしないかなあ〜。と思っていた。
『…そんな偶然、』
前から歩いてきているのは紛うことなきSugarplumの白雪Aだ。メンバーと談笑しながらこちらへ歩いてきている。僕が見すぎたためか彼女がこちらへ視線を送り、いつもテレビで見ているのと同じようににっこりと微笑みかけ、
「おはようございます」
と僕へ言ったのだ。どう見ても脇役の僕にも彼女だけは挨拶をしてくれた。
なんて思い出、きっと今の君は覚えていないんだろうけど。
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366(プロフ) - しぐれっとさん» ありがとうございます♡ (2022年9月25日 0時) (レス) id: 398b640a83 (このIDを非表示/違反報告)
しぐれっと(プロフ) - なんか久しぶりに更新楽しみになる作品に出会えた気がします!これからのお話が楽しみです! (2022年9月21日 20時) (レス) @page9 id: 3736e3d2cb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:366 | 作成日時:2022年9月19日 1時