#２６０『そうなんです。２人が出会ってから約５年経ったんですよ。』 ページ30
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ラギスside
Aが廊下へ向かったのを確認して溜息をつく。
電話の主は分からないが、とりあえずAが遠ざかってくれて助かった。
あのまま口論を続けていたらボロが出てしまうだろう。
ゴン
「どうしたの？」
心配そうにこちらを覗き込む顔。
ゴン
「ラギス、顔色悪いけど…」
それからAが向かった方をチラッと見て、また僕の方を見た。
『……なんでもないよ。』
そう言って笑うと、ゴンは「そっか…」と言ってまた廊下の方を見た。
��あまり触れないで��という僕の心情でも読み取ったのだろう。
��「お願い、何かあったなら言ってよ…！！」��
羽織っているカーディガンをグッと握る。
皺ができるとか、もうそういうのを気にする余裕はなかった。
��「___ラギの力になりたいの！！」��
『……どっちの台詞だっつーの…』
まさかAの口からそんな台詞が聞けるだなんて思ってもみなかった。
僕らが出会ってからもう５年。
Aは僕のどんな些細な変化でさえもすぐに気づいてしまう。
その癖、自分の事に関しては何も言わないし、気づかれまいとする。
…Aはそういう人だ。
��「あいにく私、自分の過去は言いたくないタイプなんでね。」��
引きずりすぎかな、と心の中で嘲笑う。
訳の分からない感情にじわじわと押し潰される感じがして居心地が悪い。
そう思っていた時。
ふと廊下から違和感を感じた。
ゴンとキルアも勘付いたらしく、廊下の方へ視線を向ける。
…気のせい？いや、そんなはずはない。ゴンとキルアも廊下へ目を向けている…ならなんだ？
警戒しながら頭をフル回転させて考えていると____
A
「嘘つかないでよっ！！！！ねぇ！！！！！」
それが聞こえた途端、僕は急いで扉に手を掛けた。
見えたのは廊下中に舞う白い何かと、壁に寄りかかって座り込んでいるAだった。
#２６１『律された記憶。』→←#２５９『思いは同じなのに。』
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緋乃__*(プロフ) - ユーリYURIさん» だがも駄菓子もありません！！笑 (2020年5月22日 16時) (
レス) id: d43820db5a (このIDを非表示/違反報告)
ユーリYURI(プロフ) - だ、駄菓子www (2020年5月22日 14時) (レス) id: 84aaee8034 (このIDを非表示/違反報告)
緋乃__*(プロフ) - お花畑?さん» ああああありがとうございます励みになります！！頑張ります！！ (2020年5月22日 14時) (レス) id: d43820db5a (このIDを非表示/違反報告)
お花畑?(プロフ) - 更新待ってました！私、夢主ちゃんもラギも大好きです！ゆっくりでいいので更新応援してます！いつまでも待ってます！← (2020年5月22日 0時) (レス) id: 6aa43b5d57 (このIDを非表示/違反報告)
緋乃__*(プロフ) - ユーリYURIさん» わああっ！ありがとうございます！頑張ります！！ (2020年3月2日 21時) (レス) id: d43820db5a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：緋乃__* | 作成日時：2020年3月2日 21時
