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潤side
潤「旬、ありがと。また来る。」
旬「うん。気をつけてね。」
俺、これからどうすればいいんだろう。
もうすぐ、大翔の弟が入院してくる。
あの人は、俺がまだここで働いていること絶対知ってるはず
なのに、ここに入院させるんだ。
自分の息子を殺した奴がいる場所に…
貴久に薬、渡してなかったな。
病室いるかな
潤「貴久？いる？」
貴「いるよー。どうしたの？」
潤「薬、渡してなかったから。」
貴「え、薬？薬あるの？」
潤「うん。あるよ。」
ないと思ってたの？
貴「マジで？」
潤「うん。はい。これ、昼だけ飲んで。で、こっちが、朝と寝る前ね。これで大丈夫だから。」
貴「うん。分かった。」
一気に喋りすぎた
大丈夫かな？
貴「ありがと、潤くん。」
大丈夫そう
潤「ん。じゃあまた後でね。」
貴「うん。」
戻りずらいな
俺のせいで、変な空気が流れてるのはいやだ
あの時からずっと、こればっかり気にしてきたのに
結局、意味なかった。
潤「ただいまー…」
翔「おかえり。遅かったね。」
潤「あぁ、うん。」
ほら。
みんながあの空気になるのを恐れて、俺に気を遣い始めてる
だから、嫌なんだよ。
医者って。
潤「ちょっと寝る。」
翔「ん。おやすみ。」
もう、耐えられない。
この空気に。
『潤、俺らで絶対、命救おう！
子供たちはまだ、未来がある！その未来を、壊すことなく、繋いでいこう！
俺らの手で！』
だれ…？
聞いたことある声…
『潤、約束だよ！』
斗真…？
『潤、今すぐ来て!!』
『斗真!!!』
『潤…』
『斗真…？』
『潤、救えなかった…
大翔の命、救うことできなかった…！』
『え……………俺のせい？……俺が早く行かなかったから？……だから、大翔は死んじゃったの？……ねぇ、斗真………斗真!!』
『…違う……これは俺のせいだ……俺が、未熟者だったから……だから、大翔の命救うことできなかったんだ……俺のせいだ……俺が…俺が大翔を殺したんだ…！』
『…斗真!!斗真のせいじゃない！……俺が早く斗真のとこ行ってたら、大翔は助かったんだ………だから、責められるべきなのは、俺なんだよ！…斗真、……斗真は責められるべき人じゃない！……斗真は……責められることなんて何一つしてない！……俺が全部悪いんだ！』
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作者名：馬渕 響 | 作成日時：2020年1月17日 0時
