検索窓
今日:25 hit、昨日:10 hit、合計:398,538 hit

放課後でえと ページ19

帰りのHRが終わり、荷物を片付けていると


「A 」


「あれ、さくちゃん」


教室の扉にはさくちゃんが立っていた。


「どうしたの?珍しいね!」


私たちは別々のクラスなので、
放課後レッスンがあって一緒に帰る時の待ち合わせはいつも昇降口。

もし用事で帰れないときはLINEで連絡…のはずなんだけれど。


「いやぁ、あのさ」


「うん?」


そして、さくちゃんが来たからか少しざわつく教室。

でも芸能コースがある学校なので、まだ理解があるからそこまで騒がれない。

…と言っても、さくちゃん人気だしなぁ。

クラスの女の子の目線独り占めしてるよ、今!


「…流石アイドル!」


「?Aもでしょ」


そう言って微笑んだ瞬間、クラスの女の子何人かやられた気がする。恐ろしいね。


「で、なんだっけ」


「あ、そうそう。今日さ、レッスンまで時間あるじゃん?…だからさ、ちょっと寄り道、してかないかなって」


何を緊張しているのか、少し遠慮気味にこちらを伺った。

そんなの、


「うん!行こっか!」


「…え、いいの?」


「もちろんだよ〜!」


そう告げると嬉しそうにやった、
と笑うさくちゃん。その後ろでまた何人かの女の子が犠牲になったことを彼は知らない。


「丁度今甘いもの食べたくてねぇ」


「おぉうAさん分かってるねぇ」


「ケーキ、ドーナツ、クレープ…んん、迷う」


「今人気のタピオカなんてどうです?」


「タピオカ!その手があったか!
よし、そうしよう!そうと決まれば行くぞさくちゃん!」


「タピオカは逃げないよAちゃん」



甘党同盟のさくちゃんと放課後にこうやって、
気が向いた時に甘いものを食べに行くのが私のちょっとした幸せだったりします。

▽→←遭遇情報 [Twitter]



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (176 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
932人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

美紀 - 瑞稀君と優斗君寄りのオール担当です最高です (2019年8月24日 20時) (レス) id: a31ea93868 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:透夏 | 作成日時:2019年3月15日 2時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。