放課後でえと ページ19
帰りのHRが終わり、荷物を片付けていると
「A 」
「あれ、さくちゃん」
教室の扉にはさくちゃんが立っていた。
「どうしたの?珍しいね!」
私たちは別々のクラスなので、
放課後レッスンがあって一緒に帰る時の待ち合わせはいつも昇降口。
もし用事で帰れないときはLINEで連絡…のはずなんだけれど。
「いやぁ、あのさ」
「うん?」
そして、さくちゃんが来たからか少しざわつく教室。
でも芸能コースがある学校なので、まだ理解があるからそこまで騒がれない。
…と言っても、さくちゃん人気だしなぁ。
クラスの女の子の目線独り占めしてるよ、今!
「…流石アイドル!」
「?Aもでしょ」
そう言って微笑んだ瞬間、クラスの女の子何人かやられた気がする。恐ろしいね。
「で、なんだっけ」
「あ、そうそう。今日さ、レッスンまで時間あるじゃん?…だからさ、ちょっと寄り道、してかないかなって」
何を緊張しているのか、少し遠慮気味にこちらを伺った。
そんなの、
「うん!行こっか!」
「…え、いいの?」
「もちろんだよ〜!」
そう告げると嬉しそうにやった、
と笑うさくちゃん。その後ろでまた何人かの女の子が犠牲になったことを彼は知らない。
「丁度今甘いもの食べたくてねぇ」
「おぉうAさん分かってるねぇ」
「ケーキ、ドーナツ、クレープ…んん、迷う」
「今人気のタピオカなんてどうです?」
「タピオカ!その手があったか!
よし、そうしよう!そうと決まれば行くぞさくちゃん!」
「タピオカは逃げないよAちゃん」
甘党同盟のさくちゃんと放課後にこうやって、
気が向いた時に甘いものを食べに行くのが私のちょっとした幸せだったりします。
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美紀 - 瑞稀君と優斗君寄りのオール担当です最高です (2019年8月24日 20時) (レス) id: a31ea93868 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:透夏 | 作成日時:2019年3月15日 2時