HiHi Jets の女のコ . (ページ15)

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「これはね、こうやって折るんだよ」

「(え、ちょま、えっ、)」

パニくる俺なんてつゆ知らず、
ゆっくりと折り方を説明するA。

「(こ、この体勢は…さっきのキャメロンと同じ状況…！！)」

つまり、簡単に言えばバックハグされている。

いや、キャメロンにしてたらね？！それはそれは姉弟みたいで微笑ましいけども！！

これ年頃の男子にやっちゃいかんよAさん？！分かってる？！？！

「ん？優斗どうしたの、手止まってるよ？」

まるで分かってねぇ！！！！

「ちょ、A、」

「…で、次はここを開いて…」

あーもう何かめちゃくちゃいい匂いするし、
ちっちゃくてふにふにした手重ねてくるし、
なんか背中に柔らかいの当たって…ごめんなさい黙ります。

とにかくこんな状況で集中できるはずなくて。

流石にこれはまずいと思い勢いよく振り返ったのが間違いだった。

「A！一旦離れ……ｯ！！！」

「わっ」

後ろを振り向くと思った以上に近くにあったAの顔。

びっくりし過ぎて動きが停止してしまう。

お互い何故か見つめ合うような形になってしばらくした時頭に突然痛みが走った。

「いってぇ？！え？！なに？！」

「お前…いい度胸してんじゃん」

頭を押さえつつ上を見上げると、

「み、みずっくん…」

人を殺めてそうな目で俺を見下ろすみずっくんが。
その後ろには他の3人も。

「優斗お前なにAに手出してんだよ！」

「いや誤解だから！！未遂だし！！」

まずい、非常にまずいぞこれは。

「あ、キャメロン！キャメロンが証人だって！！
な？！キャメロン…！！」

「は？キャメロン居ねぇよ抜け駆けわたあめが！！」

「へぇ？！」

周りをみると確かにキャメロンは居なくなっていた。

「お前……覚悟出来てんだろうな？」

「ﾋｪｯ、いや、誤解だって…いぃぃやああぁぁぁぁぁ！！！！」

キャメロン…アイツは天使の顔した悪魔だ………