思い出 ページ24
「あったなぁ、こんなこと」
「優斗、何見てるの?」
午前レッスンが終わり、昼休憩中。
Aが近寄ってきたかと思うと、
それにつられて暇なのか他の4人もこちらへと寄ってくる。
「昨日発売された雑誌」
「あぁ、あれね!…って、私のページじゃん!」
私が五本の花を持って笑っている写真がどでかく印刷されたページだった。
「この写真、すげぇいいよなぁ」
「うんうん、めっちゃ可愛い」
「やめて〜!!」
撮影は何度しても慣れないもので、いつもカメラの前に立つと構えちゃったりするんだけど、
この時は自然と笑えてとても楽しかったのを覚えている。
「このAの文章見てさ、なんか泣きそうになったわ俺」
「わかる」
笑い混じりに言ったそうやんとさくちゃん。
「あったね、こんなことも」
「あぁ。あん時は大変だったなぁ」
それに続くはしもっちゃんとみずっくんも微笑んでいる。
「いやぁ、あの時はほんと、お騒がせしました…」
「まーまー。これのおかげで、
はしもっちゃんも言ったように、変われたよね」
特にAが。
そう笑う優斗の表情は柔らかかった。
「…うん。あのきっかけが無かったら私、きっと楽しんでアイドル出来てないと思う。
……ありがとね」
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美紀 - 瑞稀君と優斗君寄りのオール担当です最高です (2019年8月24日 20時) (レス) id: a31ea93868 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:透夏 | 作成日時:2019年3月15日 2時