◆ H i H i J e t s の 海 月 姫 ( 2 )

あ ま あ ま ページ17

◆ soya



『おは、』

優斗「A！おはよう！」

瑞稀「今日差し入れチョコだってよ」

『…もうなにしてんのほんとに。挨拶くらいさせて！』




朝から収録だったというAが遅れて入ってくるなり、ダッシュで駆け寄った瑞稀くんと優斗。

それに眉を寄せたA。

そしてその光景を見る俺。




『蒼〜、』




…のところにAがやってくるまでが1セット。







蒼弥「また俺？瑞稀くん怖いから嫌なんだけど」

瑞稀「…」

蒼弥「怖い怖い怖い！！」

『だって毎日しつこいんだもん！』

優斗「心配なんだって！」





……そうだな、Aが倒れた日から、のHiHi Jetsはこんな感じ。

疲労困憊なAを甘やかそうと、癒やそうと必死な2人。

最近の2人の口癖、「休んだ？」「休め」になったレベル。

…まあでもそれは、甘えんのがへたくそで、その上人に頼れないAには逆効果らしくって。




瑞稀「A、俺の肩あいてるよ、寝ろ」

『涼くんがいい、ていうか“寝ろ”ってなに！』

優斗「じゃあさ、仕事終わり俺とスイーツ食べにいこう！な！」

『次行くときは龍と、って決めてるの』


瑞稀「なんだよ2人ともいねえじゃん！！」

優斗「ふざっけんな、なに休んでんだあいつら！！」




2人の言葉のどれもに首を振るA。

まあ基本的にAが甘えるって言ったら、あの2人にが多いからね。

Aが疲れ切ってるってのも事実だけど。




蒼弥「A最近休んだ？」

『休んでるよ？…もう、蒼まで、』

蒼弥「もうAにぶっ倒れられて後悔とかしたくないからね」

『それは！…ごめん、』

優斗「…俺ら、ほんとにAのこと心配してるからさ？」




分かってるから、ありがとう、って頷くA。

Aの“分かってる”は全然分かってないんだけどなあ(笑)




『でも、ちゃんと言うから。大丈夫だよ』




まだ頑張れる！って、に、って笑ったA。

…まだ全然心配だけど前よりはずっと元気そうだし、

今度こそ、俺らが守るから、いいのかな。



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