〜夢を駆ける〜

喧嘩 ページ9

瑞稀side


歌「女の子だから…って何？」
猪「だから、ローラー履かずにアクロなら良いけど、ローラー履いてる時にアクロやるのは、女子だし危ないから反対ってこと」

ガリさん、なんてこと言うんだ！Aに「女の子だから」は禁句って言ったじゃん！
一気に楽屋の温度下がったよ！
それに…ほら、Aが傷ついてるじゃん。

歌「…もういい」
猪「…あ、いや、ごめん。そういうつもりじゃなくて」

Aは聞く耳持たず。その上、楽屋を出て行ってしまった。

「ガリさん、分かってるよね？」
猪「わかってる。つい、言っちゃって…」
橋「反省してるならよかった。」
高「とりあえず、うたちゃんのところ行った方がいいよね？」
作「うん。瑞稀くん行ってきて？」

うたがなんかあったら俺がいつも行くからね。

「わかった。行ってくる」

そう言い楽屋を出てA探しを始めた。










Aは何かあれば、屋上によく行くから俺も屋上に行く。
ほらね、ベンチに座ってるA発見！

「A、寒くないの？」
歌「寒いっちゃ寒い。でも、今はちょっと戻りたくない」

まぁ、ガリさんにあんなこと言われたら戻りたくないよね。

「Aの気持ち、わかるよ。でもね、Aが大事だから危ないことはして欲しくないガリさんの気持ちもわかる。Aはわかる？」
歌「うん。分かるよ。でも、女の子だからっていうのは嫌なの」
「そっか。分かった。じゃあ、今度から気をつけさせよ？だから、嫌だったことちゃんと言いに行こ？」
歌「…うん」

よし、楽屋戻ってくれそう。よかった！
昔は全く戻ろうとしなかったからね、成長しました。










「ただいまー！」
歌「…ただいま」

うたを連れてきたらあとは、ガリさんとうたの問題なんで邪魔しないように出て行きます。

猪「A、ごめん。女子だからとか言って…言いすぎた」
歌「ううん、Aも態度とか…そうやん、ごめんね」
猪「じゃあ、おしまいね？」
歌「お終いね！」
猪「あー、よかった。お嬢の声、氷だったから。まじびびった」

よかった。仲直りできたみたい。ここの2人は我が強いからよく衝突するから、大変だけどなんだかんだで仲良いんだよね。

2人がゲームし始めたので俺らも戻ります。
仲良しはいいけど、2人でくっついてイチャつくのは許さないからな！

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