CHANGE (ページ7)

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5話ページ7

ソウヤside

リョウが‹ドSな帝王様›に呼ばれ、教室を出ていったあと。

クラス中大騒ぎだった

ｼﾞｮｼｾｲﾄ1｢あの‹ドSな帝王様›が男子…しかもあのリョウなんて…！｣

ｼﾞｮｼｾｲﾄ2｢あ〜私の‹ドSな帝王様›がぁ〜教室を恋に落ちて両思いになる運命だったのにぃ〜！！｣

ﾀﾞﾝｼｾｲﾄ1｢え…？リョウ大丈夫かよ…あいつ死なないといいけどな…｣

ﾀﾞﾝｼｾｲﾄ2｢ていうか、なんでリョウだったんか…って方が気になる。だって‹ドSな帝王様›って女子しか呼び出さなかったじゃん今まで｣

リョウを心配する声や、女子の嫉妬する声など人それぞれ色々と言っている

俺もめちゃくちゃ心配…いまさっき連れてかれると死ぬって聞いたからでもある。

ガラガラッ

扉が開く音がした瞬間、全員がいっせいに扉の方を見た

｢あれ…？みんなどうしたの……？｣

『リョウ!?お前大丈夫かよ…！戻ってきてくれて良かった…』

｢ソウヤ心配かけてごめん…家で事情説明するから…！｣

なんて申し訳なさそうにしていた

その証拠に眉毛が下がっていたり、表情からしてショボンとしていた

犬みたいでちょっと面白い

そこからは普通に１日を過ごした

朝のことなんてなかったみたいに

放課後。俺はリョウの家に行って朝のことを聞いた。何があったのか…質問攻めになるのはしょうがないと思うから許して欲しい

『で、危険を犯してまでなんの話したの？』

『それと、リョウはなんで戻ってこれた？』

｢どうしていつもは女子なのになんで俺だったのかと、血を吸った女子たちはどうなったのかってこと｣

｢なんか…不味いって言われた…から…？｣

『おい、嘘ついてるだろ。顔にかいてある』

｢ごめんなさい…‹ドSな帝王様›と取引したから。人殺さない代わり俺の血吸うって言ってて、これ以上死人を出したくなかったから…｣

めっちゃリョウらしい選択だ。

自分より他人優先の心優しいやつ。

｢あっ、でもなんかすっごく悲しそうな、でも嬉しそうな顔して帰ってったよ？なんでだろー？｣

『また会うなら本人に聞けばいいじゃん。で、リョウ、その‹ドSな帝王様›の名前知ってんの？』

｢あ…やべっ聞いてないじゃん〜！｣

『はぁ〜。やっぱりリョウだな…次ちゃんと聞いてこい！』

こんなこと言ってるけど、リョウが戻ってきて、ほんとに安心した