9 ーyuto sideー ページ9
ーyuto side−
Aは、俺が担当になった時から、ずっと
無理する。
普段も、どうしてだ、と心配になるが、今日
は、心配とともに怒りも混じってた。
「何か買っていこうか。ゼリーとか、薬とか。」
A「う、うん…。ごめんね。」
昨日、佐藤くんの様子がおかしかった。
残業するって聞いたときは正直驚いた。
Aも、戸惑ってはいたけれど、否定はしてい
なかった。
そこまではよかったんだ。
「別に謝るとこ、そこじゃないでしょ。」
A「…え?」
そりゃ、そうだ。急にこんな事言われたら誰でも
意味が分からない。
でも、俺は、Aの、佐藤くんに対する態度が
たった一日で一変したことにムカついている。
A「…っあ!昨日、一緒に帰れなくてごめんなさい?」
「違うし、しかも何で、ハテナついてんだよ。」
昨日の夜、そんな一瞬で、下の名前で呼び合うよ
うな事でもあったのか?
A「龍我のことだよね。那須くんが気にしてるの。」
「…え?」
何…で。え、じゃぁ、さっきのごめんは、気付い
てて、わざと言ったって事?
A「龍我は、中学の後輩で…。」
後輩…。
「あ、知り合いだったんだ?」
A「うん。」
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作者名:みじゅりゅうhoney | 作成日時:2019年2月7日 20時