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SideA
優斗「伊野尾さんって四葉中学校……だよね？」
A「えっ！？どうして知ってるんですか！？」
優斗「実は俺も四葉中だったんだ。
で、伊野尾さん見たことあるな〜って思って」
A「そうなんですか！？」
優斗「うん」
A「すみません。私だけ知らなくて……」
優斗「いいよいいよ。
俺が勝手に認知してただけだから。
あ、そうだ！連絡先交換しようよ」
A「いいんですか！？」
優斗「あ、でも俺の連絡先誰にも言わないでね」
A「もちろんです！」
私と高橋先輩は連絡先を交換した。
自分の友達欄に"優斗"と増えて
思わずニヤけそうになった。
優斗「で、どう？マネージャーは」
A「三浦先輩も野球部のみなさんも優しくて
入りたいなって思ってます」
優斗「そうなんだね」
そうこうしているうちに私の家に着いた。
A「今日はありがとうございました」
優斗「ううん。俺も楽しかった」
瑞稀「あ！A！！」
隣の家から瑞稀が駆けてきた。
A「あ、瑞稀」
瑞稀「こんな遅くまで何してたの！？」
A「え？部活の見学。
で、高橋先輩に家まで送ってもらって……」
優斗「あ、どうも。野球部キャプテンの高橋優斗です」
瑞稀「……どうも」
と、瑞稀は無言で私の腕を掴んで家まで行く。
A「え、あ、ちょ、
あ、高橋先輩ありがとうございました！」
優斗「いいえ〜」
ドアが閉まるまで高橋先輩は
ニコニコ笑って手を振っていた。
A「ちょっと瑞稀、痛い」
瑞稀「あ、ごめん……」
A「っていうか、ここ私の家」
瑞稀「いや今日Aのとこでご飯食べるし。
おばさんも知ってるけど」
A「そんなの聞いてない！」
瑞稀「言ってねーもん。ってか俺こそ
こんな遅くなるって聞いてないけど」
A「だって言ってないもん！
そもそも瑞稀には関係ないじゃん！」
母「こらこら。2人ともケンカしないの」
父「2人とも昔から変わらないなぁ(笑)
兄妹みたいじゃん(笑)」
A「瑞稀がお兄ちゃんなんて絶対いや！」
瑞稀「俺だっていやだよ！！」
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作者名：山田桜姫
| 作成日時：2018年9月16日 16時
