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SideA
今日はなんとなく優斗先輩と帰りたくなくて
1人で正門を出た。
どうして私が疑われるの？
なんにもしてないのに……。
優斗「ちょっとAちゃん！」
優斗先輩が走って追いかけて来た。
優斗「なんで先に帰っちゃうの？」
A「1人になりたかったんで」
優斗「嘘でしょ」
A「嘘じゃありません。
そもそも先輩はなんで私についてくるんですか」
優斗「泣きそうな顔してるAちゃんを
放っておけるわけないでしよ」
え……。
すると私は優斗先輩にぎゅっと抱きしめられた。
優斗「俺は信じてるよ。Aちゃんが犯人じゃないって。
例え世界中の人が疑おうとも
俺はずっと信じてるから……」
A「どうして、そこまでして
信じてくれるんですか？」
優斗「今までAちゃんと一緒にいてさ
絶対に悪いことはしない子だって気づいたから。
間違いを犯してもちゃんと自分で言うでしょ？
だからAちゃんは犯人じゃないよ」
その言葉で涙が止まらなかった。
A「ごめんなさい。シャツ濡らしちゃって……」
優斗「いいよいいよ。シャツなんてまた洗えばいいし」
そして「ティヤッ」と笑った。
A「先輩……」
優斗「ん？」
A「ありがとう……ございました……」
優斗「ふふっ。いーえっ」
少しだけ優斗先輩に救われた気がした。
でもそれから1週間。
三浦先輩のストラップを壊した犯人は見つからず
私への嫌がらせもなくならず
どんどんエスカレートしていった。
ラッキースポーツ
バスケットボール
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作者名：山田桜姫
| 作成日時：2018年9月16日 16時
