ホームランを打って…【Yuto.T】 (ページ21)

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SideA

グラウンドに行くといつもと雰囲気が違ってた。

みんながかたまって何かを見ていた。

A「どうしたんですか？」

那須「あ、Aちゃん。それが……」

そこには泣いている三浦先輩がいた。

A「三浦先輩！？どうしたんですか！？」

玄樹「なんか部室に置いてたバッグの

ストラップが壊されてたみたいで……」

そう岩橋先輩が言った。

「でもさ、マネージャーの部室って

マネージャーしか入れないよね？」

「確かに！」

「え、じゃあ犯人って……」

そう言って全員が私を見てきた。

A「え……？」

「犯人、Aちゃんなんじゃないの？」

A「どうしてですか！」

「だってマネージャーじゃないと入れないんだよ？

梨々香ちゃんは辞めちゃったし……」

なんで……？

私、やってないのに……。

優斗「まぁまぁ！落ち着いて！」

と、優斗先輩が仲裁してくれた。

優斗「まだAちゃんが犯人って

決まったわけじゃないんだしさ。

それより甲子園近いし早く練習しよう？」

そう言うとみんな渋々グラウンドへ戻った。