ホームランを打って…【Yuto.T】 (ページ17)

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SideA

玄樹「はい。この道真っ直ぐ行ったら

優斗の家に着くから」

A「あ、えっと……あ、ありがとうございました」

結局断われずに優斗先輩の家を教えてもらった。

A「えっと……永瀬……平野……神宮寺…………

高橋……あ、ここか」

到着したはいいものの……。

これって入るべき？帰るべき？

でも、帰るって言っても道分かんないからな。

「あれ？Aちゃん？どうしたの？」

と後ろから声がした。

A「ゆっ、優斗先輩！？」

私服じゃん！！カッコ……よくはないな……。

優斗「あ。今、俺の私服ダサいって思ったでしょ」

A「そんなことないですよ！」

優斗「ほんと～？まぁいいけどさ。

っていうか、なんでここにAちゃんがいるの！？」

A「えっとそれは……」

その時、ﾎﾟﾂﾝと頬に冷たいものが落ちてきた。

見上げると雨雲から雨がどんどん降ってきた。

優斗「ｳｹﾞｯ雨じゃん！！

Aちゃん早く早く！」

と家の玄関に手招きする優斗先輩。

A「え？」

優斗「ほら濡れちゃうからさ！」

ま、まじですかぁ！？