Flower 12【HiB】5

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Side優斗


よかった……。本当によかった……。


でもそんな安心もAの一言で

消え去った。


A「……なんで、うち、ここにおると？」


猪狩「え……？」


不思議そうにキョトンとしてるA。


優斗「え、A。ほんとに覚えてないの？」


A「？うん」








医師「白河さんは、ショックで

事件の一時的な記憶を失ったと考えられます」


診察室で、ガリさんと俺は

担当医の先生からそう伝えられた。


猪狩「Aの記憶が戻ることは、

あるんですか？」


医師「何がキッカケで記憶が戻るか分かりませんので

必ず戻るとは言い切れません。

しかし、思い出さない方が、

白河さんのためにもなるかもしれません」


そうだよね……。

あんなこと、思い出したくないもんね……。


優斗「……分かりました。

Aには、事故で入院したと

伝えておきます」


猪狩「優斗！？」


優斗「仕方ないだろ。

Aにあんな思いしてほしくない」


猪狩「……それは俺だって同じだけど……」


虚偽の記憶をAに与えることによって

事実を捻じ曲げてしまうということにもなる。

ガリさんは、それを心配してるんだ。


優斗「今回の場合は仕方ないよ。

ガリさんだってそう思うでしょ？」


猪狩「……分かった。

口裏合わせるために、

みんなにも言っとく」


優斗「ごめん。

ありがとう」

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ラッキーソング(Snow Manオリジナル曲)

Vanishing Over

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