優麗 ７ ページ38
ー「……懐かしいね」
体を起こし、優斗を見た。意外にも合ってしまった視線。すぐにそらした。優斗に見つめられるの、今でも本当に慣れない。
「何照れてんの。もっと色んなことしてるのに」
「っ、何よ変態！触んないでよバカ！」
いきなりギュッと抱きついてきた。ウエストにまわった腕。サラサラの茶髪が首筋にかかる。くすぐったいけど、変わらない匂いは相変わらず落ち着く。
何年一緒にいたんだろう。わかってたよ、優斗が初め、全く執事の仕事出来なくて泣いてたこと。それでも私の前では、笑顔でいてくれたこと。
幼いながらに感じていた罪悪感。勝手に優斗を執事にして、縛り付けた。「辞めたかったら、いつでも辞めて良い」あの時、お母さんはそう言ったのに。何もかもを、全部私に捧げてくれた。
「あの、さ」
「んー？」
私の髪を撫でる指先。この手に、何度守られて来ただろう。
どうしよう。優斗のこと、大好きで大好きでたまらない。
「これからも。……私のこと、守ってくれますか」
優斗がいなきゃ、私の人生じゃない。だから。優斗の人生にも、私を必要としてほしい。
なんて、贅沢かな。
「もちろんですよ、お嬢様」
優斗はからかうように笑うと、私の頬にそっとキスを落としたのだった。
ー制服の魔法 �盒桐ヅ擁� ENDー
NEXT 井上瑞稀
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ミント(プロフ) - どのお話もとても素敵で、短編なのに引き込まれる世界観が大好きでした！おつかれさまでした！ (2019年1月14日 15時) (
レス) id: e20fb3d910 (このIDを非表示/違反報告)
おかゆちゃん(プロフ) - 私の大好きなマジョマリがまた読めるなんて感激です（ ｉ _ ｉ ）楽しみです！頑張ってください！ (2019年1月1日 2時) (レス) id: f9588c4e4d (このIDを非表示/違反報告)
真優(プロフ) - ゆうぴのお話で、ゆうぴが一個上の先輩で、主人公が後輩の関係で直接会うとあまり話せないけどラインとかだと話せるみたいな仲でクリスマスに後輩が告白する的なものが読みたいです！ (2018年12月24日 2時) (レス) id: f8f4960291 (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - お忙しい中お返事ありがとうございます(TT)！わぁ、そうだったんですね…！どれも素敵なお話だったので残念で寂しいですが、お返事頂けて嬉しかったです！これからも楽しみに読ませて頂きます☆ (2018年11月22日 22時) (レス) id: 2bc4477fb2 (このIDを非表示/違反報告)
れなさん(プロフ) - りんさん» りんさんはじめまして！いつもありがとうございます(*^^*)実はDeuxの方削除してしまいました……。もし好きな作品だったら本当に申し訳ないです(；_；) (2018年11月21日 19時) (レス) id: c72a49e4f9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：れなさん
| 作者ホームページ：れなちゃん(@pinky_lovers98)さんをチェックしよう https://twitter.com/pinky_t17?s=...
作成日時：2018年5月25日 17時
