夜。 ページ22
なんやかんやと、3人で勉強をしてると、あっという間に日が落ちてしまった。
結構、宿題とか予習が終わって私は嬉しい。
夕飯ができた頃、仕事に出てた3人も帰ってきた。
いつも通り、お風呂とか皿洗いとか終わらせて、私はやっと落ち着いた、と自分の部屋に入った。
「ふぅ…。」
お風呂上りでびしょびしょの髪の毛の水分をタオルで吸収して、ドライヤーをかけようと思った時。
"コンコン"
振り向くと、作ちゃんが立ってた。
「あ、作ちゃん。どうしたの？」
作間「暇だから、来ちゃった。(笑)」
えへ、と笑う作ちゃん。
「そういうことね。(笑)どうぞ、ごゆっくり。あ、今からドライヤーかけるけど。」
作間「ありがとう。あ、そうだ、」
作ちゃんが私に近寄る。
「ん？、」
作間「俺が髪の毛乾かしてあげるよ。」
そう言って、私の手から作ちゃんがドライヤーを取り上げた。
「え、いいよ、そんな、悪いよ。」
作間「いいの。女の子の髪の毛、乾かしてあげるのがちょっと夢だったんだよね〜。あ、妹は例外ね。」
「…ふふ、じゃあお言葉に甘えて。」
作ちゃんの前に私は座る。作ちゃんって妹いたんだ。
スイッチがオンになって、ブォンと騒音を出すドライヤー。作ちゃんの手が優しく私の髪の毛に触れる。
なんか、眠たくなってきそう。
作間「痒いところはありませんか？(笑)」
「それ、髪の毛洗う時に言う言葉でしょ。(笑)」
作間「あ、そっか(笑)」
笑い合いながら、髪の毛を乾かしてもらう。
優しく触れる手がくすぐったくて、心地よくて仕方ない。
「…ふわ…。」
思わず、あくびが出てしまう。
作間「ねむい？」
「なんか、気持ち良くて寝そう。(笑)」
作間「ふは、大丈夫だよ。もう終わったから。」
そう言って、ドライヤーがオフにされる。
髪の毛を触ってみると、まだ暖かくてほわほわしてる。
「ありがとう、作ちゃん。」
作間「いえいえ。ほかほかだね。」
私の髪に触れながら作ちゃんが呟く。
なんだか、そのシチュエーションが妙に恥ずかしくって、私はうん、と顔を赤くしながら頷いた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 673人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
mi(プロフ) - 朱莉さん初めまして！いつも楽しく拝見させて頂いています。よろしければ蒼弥くんとの絡みを入れて頂きたいです。次の話が更新されるの楽しみにしています。 (2018年11月30日 2時) (
レス) id: e91381892b (このIDを非表示/違反報告)
朱莉(プロフ) - HiHiGirlさん» ありがとうございます。久々に更新させて頂きましたので、読んでくだされば幸いです。 (2018年11月9日 19時) (レス) id: ed21133e43 (このIDを非表示/違反報告)
朱莉(プロフ) - ゆいちごさん» ありがとうございます。出来るだけご希望に添えるようにさせて頂きます！ (2018年11月9日 19時) (レス) id: ed21133e43 (このIDを非表示/違反報告)
朱莉(プロフ) - りぃさん» ありがとうございます。久々に更新させて頂きましたので、読んでくだされば幸いです。 (2018年11月9日 19時) (レス) id: ed21133e43 (このIDを非表示/違反報告)
HiHiGirl - すごく面白いです！次の話が更新されるの楽しみにしてます！ (2018年9月13日 18時) (レス) id: 859e2768b5 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：朱莉 | 作成日時：2018年7月9日 6時
