king＆prince病院のお姫様 (ページ15)

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平野side

神宮寺先生からの指示でAに点滴交換に向かう。

平野「A～入るよ～」

病室に入った途端に違和感を感じた。

平野「え…嘘でしょ…」

Aがいない。突然のことにびっくりしすぎて頭が真っ白になる。

とりあえずナースステーションに戻って海人と廉に伝える。

永瀬「はぁ？おらんくなった？」

髙橋「やばいねそれ、探そう。」

永瀬「逃げたってこと？」

髙橋「A、今日の夜の点滴すごい怖がってたから脱走はあるかも。」

平野「外行ってたらどうしよ…もう暗くなってるけど。」

永瀬「とりあえず早よ探すぞ。」

俺らは手分けしてAを探した。

どこかで倒れてないかな、事故とか事件に巻き込まれないかな…

心配すぎて気が気でない。

色んなところを探し回ったけど見つからない。

平野「…はぁ…マジでどこにいるんだよ…」

病院のすぐ外に出ると、バス停のバス待合室のベンチに小さな女の子が座っているのが見えた。

平野「A！！」

俺はAのもとに走った。

A「…ｸﾞｽｯ…ｸﾞｽｯ」

平野「はぁ…いた…こんなとこで何してるの…」

A「…ｸﾞｽｯ…」

平野「まぁいいや、話はあとにしよう。とりあえず風邪引くから病室戻ろ？」

Aの肩を支えて歩く。

小さな肩は小刻みに震えていた。

俺は海人と廉に連絡して、病室に向かった。