【コード・ブルー】青空快晴2

88話 ページ41

藍沢「名前・・・」

藍沢said

眠っている名前の頭をそっと撫でる

あの時、俺がヘリを代わっていれば
あの時、無理にでもやめさせていたら

そんな事を思っていると
自然と涙が流れる

そして、自然と手が震える

prrr prrr
〜新海→藍沢 通信中〜

藍沢「・・・はい」

新海「藍沢、新海だ」

藍沢「何だ」

新海「今、奏ちゃんが来てるんだ
　 帰る前にお前と話したいんだってさ
　 忙しくなかったら来てもらえないか？」

藍沢「・・・」

新海「ん？どうした？」

藍沢「わかった、今行く」

新海「あぁ、待ってるように伝えおくよ」

藍沢「・・・名前、すぐ戻る」

白石「あれ？藍沢先生？」

藍沢「白石、すまない
　 脳外に用事ができた」

白石「わかった、私が見てるから
　 早く行ってきて」

藍沢「あぁ、頼む」

〜数分後 キッズルーム〜

奏「藍沢先生！」

藍沢「話ってなんだ？」

奏「あのね、私、ちゃんと手術受けるよ
　 だから・・・弾けなくしないで・・・」

藍沢「・・・」

奏「先生・・・
　 私、やっぱり怖い・・・」

藍沢said

命と命より大切だと思っているものと
どちらかを選ばなければならない時
医者は命を優先する

命さえあれば
いつか大切なものを失った辛さを
乗り越えられると

医者は信じているから

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