15話 ページ16
ルフィside
夜、何だか眠れなくて
外に出てみると、おっさんが
土を掘っている姿が見えた
ルフィ「おっさん、何してんだ？」
トト「ルフィ君か。水を出すために
土を掘っているんだ」
ルフィ「でも、なかなか出ねぇぞ？」
トト「水は出るさ。ユバオアシスはまだ生きてる
ユバはね、砂なんかに負けないよ
何度でも掘り返して見せる
ここは私が国王様から預かった
大切な土地なんだ」
ルフィ「ふーん。そうか、よしじゃあ掘ろう！」
トト「あぁ、コラ！ちょっと待て
私が掘った穴に砂を入れるな」
ルフィ「ん？」
トト「穴を埋める気か、と言ってるんだ」
ルフィ「いや。掘ってんだよ、俺は」
トト「そうじゃなくて、君の掘り返した砂が
私の堀った穴に入るから、私が穴を
掘る意味がなくなるだろう、と
言ってるんだよ」
ルフィ「はーん。不思議穴か！」
トト「違うわ！」
しばらく穴を掘り続けたが
水はなかなか出てこなかった
ルフィ「後もう少し・・・掘ったら
美味い水が・・・出て」
トト「うん？そういや、砂が降って
こんようになったな」
トトside
不思議に思って、ルフィ君がいる
後ろを振り返ると、そこには
短時間で掘ったとは思えない程の
深い穴があった
トト「わずかの間にこんなに・・・
長旅で疲れておろうに」
ルフィ君を起こさないように
仲間のみんなが眠っている部屋へと運ぶ
トト「今夜は、しばしの休息を。お休み」
〜翌日〜
トト「すまんね、ビビちゃん
とんだ醜態を見せた」
ビビ「ううん、そんなこと
じゃ行くわ、おじさん」
トト「ルフィ君、これを持って行きなさい」
ルフィ「うわ！水だ！出たのか？」
トト「昨夜、君が掘りながら眠ってしまった直後に
湿った地層まで辿り着いたんだ
何とかそいつを蒸留して、水を絞り出した」
ルフィ「うお〜！何か難しいけど、ありがとう！」
トト「正真正銘、ユバの水だ
すまんね。それしかなくて」
ルフィ「俺、大切に飲む！」
トトのおっさんがくれた水は
1人分にも満たないけど
とても優しい味がした
あんな大変な思いをしながら
おっさんは毎日水を・・・
クロコダイル
早くあいつをぶっ飛ばさないと
俺の気がすまねぇ！！
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小雪(プロフ) - あんずさん» ありがとうございます！ (2022年8月20日 23時) (
レス) id: eda80ec8ef (このIDを非表示/違反報告)
あんず(プロフ) - 新作ありがとうございます!!これからもご自分のペースで更新していってくださいね💪('ω'💪)応援しています。 (2022年8月20日 22時) (レス) id: f3f41a7a80 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：小雪
| 作成日時：2022年8月20日 21時
