130話 抗う ページ48
喜多見「え？」
あぁ、こういう時って本当に
スローモーションに見えるんだ
体が動かない
息の仕方も忘れた
さっきまで隣にいたんだ
俺の事を支えてくれてたんだ
それなのに、どうして？
どうして、あなたは
倒れているんですか？
えっと、何でだっけ
何が起こったんだっけ
そうだ
地面にむき出しになってるコードがあって
俺は、それを踏みそうになったんだ
彼女は、それに気づいて
俺の事を突き飛ばした
そして
俺の代わりに
コードを踏んだ
喜多見「A・・・先生？」
A「・・・」
喜多見「A先生！！！」
急いで傍に駆け寄り
呼吸を確認する
喜多見「息をしていない・・・
A先生！！A先生！！」
必死に心臓マッサージを続ける
喜多見「戻って来い！！A先生！！」
〜病院・音羽side〜
一瞬、電気が消えたが
またすぐに点いた
嫌な気がする
怖い
頭の中にAが浮かぶ
そして、彼女は俺に微笑みながら
何かを呟いた
「さようなら」
音羽「A？」
蔵前「喜多見チーフ？A先生？
聞こえますか！？」
駒場「駒場だ。避難状況は？」
冬木「患者さんの避難は完了しましたが
喜多見チーフ・A先生と
連絡が取れません」
赤塚「2人はどこにいるの？」
冬木「裏山で電源の復旧作業をしていました」
徳丸「何かあったんだ。助けに行かないと！」
駒場「ダメだ、行くな！崩落の危険がある」
弦巻「でも！」
目黒「防災モニター情報更新。三宮山
東側斜面さらに3ミリ移動！」
駒場「レスキュー隊の到着を待て
これは命令だ！！」
音羽side
「命令」
その言葉は嫌いだ
だけど、立場上
いつも忠実に従ってきた
それが無難だし、俺の務めでもあるから
何より、俺は駒だから
でも
今は従うべきなのか？
駒でいるべきなのか？
いや、違うだろ
愛しい人を守るために
愛しい人を救うために
今は
抗うべきだろ！！！
音羽「待ってるだけじゃ
救えない命があります」
そう呟いた直後
俺は
俺達は
2人の元へと走った
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マロン - やばすぎる 涙が止まらないです (11月18日 22時) (
レス) @page13 id: b18326fb22 (このIDを非表示/違反報告)
Manami＊(プロフ) - 片付けさせたりした (2021年9月7日 19時) (レス) id: 942a5014b1 (このIDを非表示/違反報告)
萌(プロフ) - マナさん» すみません。色んな作者様に質問をしていらしたので、疑問に思ってしまいました。解決するといいですね！ (2021年8月30日 9時) (レス) id: 63ea259ac0 (このIDを非表示/違反報告)
マナ - 萌さん» 色々聞きたい事がありまして… (2021年8月30日 9時) (レス) id: ca456eaac8 (このIDを非表示/違反報告)
いち - そういえば！指輪の件気になります、、楽しみにしてますね！ (2021年8月30日 5時) (レス) id: 358f9d64ec (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：小雪
| 作成日時：2021年8月16日 20時
