114話 正直 ページ27
〜その夜・音羽宅〜
音羽「ねぇ、何で無茶したの？」
A「ごめん」
音羽「ごめんじゃなくてさ」
A「・・・最後の1人を」
音羽＆A「どうしても助けたかった」
A「え？」
音羽「そう言うと思ったよ」
A「ふふふ、テレパシーだね」
音羽「・・・」
A「冗談です・・・」
音羽「Aは、何で自分がテロの件から
外されようとしたのか分かってる？」
A「うーん・・・」
音羽「小児救急医の資格を持っているのは
日本で1％だけ。Aに何かあったら
日本の医師会に大打撃だからだ
それだけ、貴重な存在なんだよ」
A「でも、そうだとしても、私は医者だし
ジッとしてるなんて嫌だ」
音羽「・・・」
A「それに、もし何かあっても
尚が助けてくれるでしょ？」
音羽「それは、そうだけど」
A「さっきは、警察の人から守ってくれて
ありがとう」
音羽「あれは、正直イライラした」
A「ん？」
そう言うと、尚はパソコンを閉じ
私の隣に腰かける
音羽「Aに、勝手に触れて
守ってやるから感謝しろとかさ」
A「・・・」
音羽「黙ってられる訳ないよね」
A「で、でも警察も命令だったから」
音羽「え？Aはそれで良かったの？」
A「そういう訳じゃ」
言葉を言い終わる前に
口を塞がれてしまう
音羽「俺は、嫌だ」
A「尚・・・」
音羽「本当は、殴ってやりたかったけど」
A「え！？それは、嘘・・・だよね？」
尚は、顔を耳元に近づけると
音羽「さぁ、どっちだろ」
と囁いた
A「尚は、優しいから
人を殴ったりしないよ」
彼女の言葉に気が抜ける
ズルいな
そんなこと言われたら、もうこれ以上
俺は何も言えないだろ
その時、ふと彼女の手首に目が留まった
何だか、赤い気がする
さっき掴まれていたのは腕だったし
地下で何かあったのか？
音羽「ねぇ、手首どうしたの？」
A「手首？・・・実は」
病院の外に停まっていた車の横を
通り過ぎようとしたら、中の人に
手首を引っ張られ、話を聞かれた
と、耳を疑うような話だった
音羽「は！？何で黙ってた！？」
A「ごめん・・・」
ため息をつきながら、Aの手首を撫でる
喜多見幸太、何を隠してる？
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1374人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「音羽尚」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
マロン - やばすぎる 涙が止まらないです (11月18日 22時) (
レス) @page13 id: b18326fb22 (このIDを非表示/違反報告)
Manami＊(プロフ) - 片付けさせたりした (2021年9月7日 19時) (レス) id: 942a5014b1 (このIDを非表示/違反報告)
萌(プロフ) - マナさん» すみません。色んな作者様に質問をしていらしたので、疑問に思ってしまいました。解決するといいですね！ (2021年8月30日 9時) (レス) id: 63ea259ac0 (このIDを非表示/違反報告)
マナ - 萌さん» 色々聞きたい事がありまして… (2021年8月30日 9時) (レス) id: ca456eaac8 (このIDを非表示/違反報告)
いち - そういえば！指輪の件気になります、、楽しみにしてますね！ (2021年8月30日 5時) (レス) id: 358f9d64ec (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：小雪
| 作成日時：2021年8月16日 20時
