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32話 ページ34

五条side


名前の部屋を出て
悠仁に修行の内容を伝えた後

学長との約束を思い出し
伊地知に送迎を頼んだ


車内でも頭の中は
常に名前のことばかり


名前が目覚めた時は
すぐに駆け付けよう


目覚めた彼女に
「おはよう」というのは
他の誰でもない


この僕だ




伊地知「学長との約束までまだ時間があります
  どこか寄りますか?」

五条「いいよ。たまには先に着いててあげよう」



いつも遅刻ばかりしてるから
たまには・・・


なんて言ったけど



五条「止めて」

伊地知「え、ここでですか?」




ごめん。また遅刻するかも




五条「先行ってて」

伊地知「ええっ!?こ、これ
  何か試されてます?
  本当に先行ったら殴る的な」

五条「僕を何だと思ってるの?」

伊地知「ああ・・・あの、五条さん」

五条「何?」

伊地知「その・・・名前さんの様子は
  どうでしたか?」

五条「・・・どっち?」

伊地知「え?」

五条「今の質問、伊地知の素朴な疑問?
  それとも、上層部からの命令?」

伊地知「えっ、わ、私の個人的な質問です」

五条「ふ〜ん。」

伊地知「・・・」

五条「まぁいいや!まだ当分目覚めないよ
  かなり呪力を消耗してるし」

伊地知「そ、そうですよね
  では、先に行って待ってます」

五条「はーい」



五条side


伊地知は再びハンドルを握り
車を走らせた


まぁ、個人的な質問って言ってたけど
十中八九、上層部からの命令だろうね

そうだな・・・



名前ガ メザメシダイ
ホウコク セヨ


ってとこかな



きっと、名前が目覚めたら
上層部はもう、彼女を離そうとはしない


あいつらは、都合によって
生と死を操る


自分達の名誉と居場所のために
傍にいさせるつもりなんだ


手を伸ばしても、逆に放しても
すぐにまた手を掴めるように
キツく縛り付ける


権力という名の“鎖”で








五条「そうはさせない







そんな鎖、引きちぎってやるさ







それで、新しい鎖を






君に繋いであげるよ







“愛情”





いや






僕はそんなに綺麗じゃない





だから






別の鎖をやろう








そうだな









“嫉妬”







という名の鎖を








丁寧に巻き付けてあげる」

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ゆかり(プロフ) - はじまして、更新楽しみです (2021年10月26日 5時) (レス) @page48 id: 9654438337 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:小雪 | 作成日時:2021年6月13日 0時

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