【呪術廻戦】有限の眠り姫1 (ページ28)

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26話　雨後ページ28

夏油「名前を我々の手の中に
　入れることだ」

漏瑚「捕縛し損ねた娘か
　そんなに強いのか？」

夏油「いや？五条悟に比べれば全然だ
　だが、彼女には素晴らしい術式がある」

漏瑚「確かに時間を操る事は凄いが」

夏油「しかも、蘇生出来る力を持つ
　虎杖悠仁にも術式を使っていたそうだから
　彼も生きているかもね」

漏瑚「ほう、それは素晴らしい
　呪術師を生き返らせる事は
　人間にとって都合がいいものだ」

夏油「いつ私が人間をって言った？」

漏瑚「は？」

夏油「彼女の時分秒針呪法は
　人間・・・そして、呪霊も対象内だよ」

～その頃～

宿儺「随分と殺気だっているな」

虎杖「当たり前だ。こちとらお前に
　殺されてんだぞ」

宿儺「腕を治してやった恩を忘れるとはな」

虎杖「腕なら名前さんに治してもらえたよ！
　その後、心臓取っちゃったでしょうが！」

宿儺「お前も娘を物扱いか」

虎杖「は？どういうことだよ」

宿儺「何だ、ただ知らないバカか」

虎杖「は！？てか、ここの地獄か？
　死んでまでてめえと一緒なのは
　納得いかねぇけど、ちょうどいいや
　泣かす！！歯食いしばれ！！」

宿儺「お前はつまらんな」

虎杖「完璧に入ったと思ったのに！」

宿儺「ここは、あの世ではない
　俺の生得領域だ」

虎杖「生得領域？伏黒が言ってたような」

宿儺「心の中と言い換えてもいい
　つまり、俺達はまだ死んでいない
　あの娘のおかげだな」

そう言いながら
俺から目線をズラす宿儺

目線を追いかけると
そこには、倒れている名前さんがいた

虎杖「名前さん！？」

宿儺「お前を救おうと自らを犠牲にして
　術式を使っていたぞ」

虎杖「何でここに！？」

宿儺「俺とお前は、元々流れている時間が異なる
　そのズレを術式を使って操作した事で
　意識がこちらに飛んできたのだろう」

虎杖「大丈夫なのか？」

宿儺「死んではない」

虎杖「良かった」

宿儺「だが、お前が生き返るまでは
　まだ時間を要する。お前が条件を飲めば
　心臓を治し今すぐ生き返らせてやる」

虎杖「偉そうに。散々イキっといて結局
　てめえも死にたくねぇんだろ」

宿儺「事情が変わったのだ。近いうち
　面白いものが見れるぞ」