19話 呪胎戴天ー弐ー ページ21
伏黒side
伊地知さんに釘崎の事を
任せ、名前さんと虎杖の
帰りを待っていると
少年院の生得領域が閉じた
伏黒「特級が死んだんだ
後は2人が無事に戻れば」
宿儺「残念だが、あの小僧は戻らんぞ」
後ろを振り返ると
虎杖、いや、宿儺がいた
奴は両手で名前さんを
抱えながら俺を見つめている
伏黒「名前さんを放せ」
宿儺「そう怯えるな
今は機嫌がいい。少し話そう
これは何の縛りもなく俺を利用した
ツケだな。俺と替わるのに少々
手こずっているようだ。しかしまあ
それも時間の問題だろ」
伏黒「虎杖は戻ってくる
だから、名前さんを放して
とっとと替われ」
宿儺「フッ。嫌だ」
伏黒「は?」
宿儺「この娘の術式、お前は知っているな」
伏黒「当たり前だろ」
宿儺「なら、その代償も分かるだろ」
伏黒「何が言いたい」
宿儺「時間を操る、そう言っていたが
それは違う。正確には時間を戻す
本来、人間にとって時間は戻すのではなく
進めるもの。この娘の術式はそれを
覆す。もちろん、身体への負担が大きい」
伏黒「・・・」
宿儺「その力欲しさに娘を狙う者は多いはずだ
それが人間でも呪霊でも。さっきの奴も
どこかへ連れ帰ろうとしていたしな
だが、決して戦闘スキルが高い訳じゃない
五条って奴に比べれば全然だろ」
伏黒「特級呪術師は、戦闘が全てじゃない」
宿儺「もちろんそうだ。知識や呪力、術式
戦闘が不得意でも、その他のスキルが
特化していればいいだけの話だからな
でもこのまま、この娘に頼っていると
・・・こいつは死ぬ」
伏黒「!?」
宿儺「だから決めた。この娘は、俺が貰う」
伏黒「は?」
宿儺「使い勝手によっては面白いものが
見れそうだしな」
伏黒「名前さんは物じゃない」
宿儺「何を言ってる?お前達だって
物だと思ってるだろ」
伏黒「黙れ!」
宿儺はニヤッと笑うと
名前さんの唇に自分の唇を重ね
何かを呟いた
伏黒「お前!?」
宿儺「さぁ、始めるとするか」
今度は名前さんをそっと寝かせ
虎杖の身体に手を突っ込み
心臓を抜き出した
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ゆかり(プロフ) - はじまして、更新楽しみです (2021年10月26日 5時) (レス) @page48 id: 9654438337 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:小雪 | 作成日時:2021年6月13日 0時