1話 ページ3
あぁ、イラつく
揺れる車内で
1人の男がそう呟く
そんな彼の姿を
バックミラーで恐る恐る眺め
何も起こらぬよう黙っていよう
そう思いながら
運転をしていると
ねぇ、伊地知
あ
目は合わないはずなのに
黒い布の奥に隠された
鋭い眼光で見つめられている気がして
一瞬、頭が回らない
まさに、蛇に睨まれた蛙
伊地知「あっ、は、はい」
五条「伊地知は知ってたの?」
伊地知「え?な、何をですか?」
五条「名前のことだよ。なんかさ
今日、お呼ばれしちゃったらしいんだよね
上の連中らにさ」
伊地知「はぁ・・・そうなんですね」
五条「あれ?驚かないんだ」
伊地知「え?いや、その」
五条「まぁ、例え伊地知が事情を
知ってたとしても、責めるつもりはないよ
そういう仕事だもんね」
伊地知「・・・」
五条「議諜室、あんな反吐が出る所に
たった1人で呼ばれてさ
何の用事だったんだろうね」
伊地知「に、任務、とかですかね?」
五条「任務?」
伊地知「名字さんも立派な呪術師ですから」
五条「そうだね〜〜
立派な、特級呪術師だもんね」
伊地知「はい」
五条「で?」
伊地知「え?」
五条「これは、どういうこと?」
五条さんがスマホの画面を
私に見せながら問う
そこには、家入さんとの
会話の内容が
家入ねぇ、名前が高専の教員になるってどういうこと!?
五条「これ、新たな嫌がらせ??」
クソ
あいつら
殺しちゃおうかな
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ゆかり(プロフ) - はじまして、更新楽しみです (2021年10月26日 5時) (レス) @page48 id: 9654438337 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:小雪 | 作成日時:2021年6月13日 0時