17話 ページ19
虎杖「おい!バケモン!!
こっち来いよ、遊んでやる!」
名前「悠仁君!?」
虎杖「何だよ、ビビってんのか」
名前「何してるの!?早く逃げて!」
虎杖「嫌だ!逃げたくない!
こいつは、俺が倒す!」
虎杖side
そう言って、拳を握りしめた瞬間
何か、赤いものが散った
目の前には、名前さん
そして、俺の後ろにはあいつがいた
虎杖「え?今、何が」
名前「っ・・・大丈夫?」
虎杖「名前さん・・・?」
あぁ、今、俺の前で
散ったのは血だ“真っ赤な血”
名前さんの腕から
それが流れる
虎杖「ご、ごめんなさい、俺のせいで」
名前「大丈夫。心配しないで?」
パチン
そう言って、指を鳴らすと
名前さんの傷が消えていく
この前の釘崎の時と同じ
そして、微笑みながら
名前「ね?大丈夫でしょ?」
と言う
俺、何してんだよ
さっきから名前さんに
守ってもらってばっかじゃん!!
迷惑かけるばっかじゃん!!
ふと、伏黒の言葉がよぎる
伏黒「出来るわけねぇだろ!
特級相手に片腕で!!
名前さんの邪魔だ!」
あぁ、お前の言う通りだよ
俺は邪魔だったんだ
かっこつけて残るんじゃなかったな
いや、そもそも
あんな物なんか飲み込まなきゃ
こんな事にはならなかった
怖い
死ぬのが怖い
名前side
悠仁君が震えている
“死にたくない”
何度もそう呟きながら
目に大きな涙を浮かべる
私、教師なのに
生徒を困らせちゃいけないよね?
辺りを見渡しながら
ある物がないか確かめる
そして、ない事を確認して
ゆっくり呼吸を整えた
名前「悠仁君、目瞑ってて」
虎杖「え?」
名前「大丈夫、私を信じて?」
大丈夫
名前さんから、この言葉を
聞くのは何回目だろうか
でも、なんでだろう
名前さんがそういうと
不思議と、本当に大丈夫な気がして
彼女の言う通りにしてしまうんだ
名前「領域展開
逢魔が時」
目を瞑っているから
何が起きているのか分からない
今が夜なのか、朝なのか
あれ?今日って何曜日だっけ
いや、今日って何年何月何日だっけ
分からない
時間が
分からない
どのくらい経ったのだろうか
名前「もういいよ」
目を開けると、さっきまで
闘っていたのが嘘みたいで
特級呪霊はいつの間にか、死んでいた
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ゆかり(プロフ) - はじまして、更新楽しみです (2021年10月26日 5時) (レス) @page48 id: 9654438337 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:小雪 | 作成日時:2021年6月13日 0時