【呪術廻戦】有限の眠り姫1 (ページ16)

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14話ページ16

高専「下がって下さい！」

母親「正は、息子の正は
　大丈夫なんでしょうか？」

伊地知「面会に来ていた保護者です
　お引き取り下さい。何者かによって
　施設内に毒物がまかれた可能性が
　あります。現時点でこれ以上の事は
　申し上げられません」

母親「そんな・・・」

虎杖「伏黒、釘崎、名前先生。助けるぞ」

釘崎「当然」

伏黒「ﾌｯ」

名前「助けようね」

伊地知「お気をつけて。帳を下ろします
　闇よりいでて闇より黒く
　そのけがれを禊祓え」

虎杖「あ？夜になってく！」

伏黒「帳だ。住宅地が近いからな
　外から俺達を隠す結界だ」

虎杖「すげぇな！」

釘崎「無知め」

伊地知「あの、名前さん！」

名前「はい」

伊地知「呪霊の中には、あなたを狙う者が
　多くいる事をどうか、忘れないで下さい
　万が一、あなたに危害が及ぶ際は」

名前「悠仁君達を置いてでも逃げて下さい」

伊地知「・・・はい」

名前「それは出来ません」

伊地知「！！」

名前「私は教師です。生徒を守る義務がある
　それに、1人の特級呪術師としても
　仲間を置いて自分だけ逃げるなんて
　そんなこと、許されない。上に何を
　言われているのかは分かりませんが
　私は、彼らの為なら自分の命だって
　差し出す覚悟です」

伊地知「名前さん・・・」

虎杖「名前さん！先行っちゃうぞ～？」

名前「うん！じゃあ、行ってきます！」

伊地知「どうか、ご無事で・・・」

伏黒「玉犬！」

玉犬「わぉ～ん！」

伏黒「呪いが近づいたら、こいつが教えてくれる」

名前「ふふふ、久しぶりだね」

玉犬「わおん！」

～少年院内～

伏黒「待て！」

釘崎「何これ！」

虎杖「2階建ての寮の中だよな、ここ」

名前「呪力による生得領域の展開だと思う」

伏黒「やはり、そうですよね・・・扉は！？」

虎杖「なくなってる！」

釘崎「何で！？私達、今ここから
　入ってきたわよね？」

伏黒「大丈夫だ。こいつが出入り口の
　においを覚えてる」

名前「玉犬は、お利口さんだもんね」

玉犬「わん！」