12話 ページ14
五条side
「特級呪術師」
並外れた実力を持つ者のみが
許される例外的な等級
特級を冠する者はまさしく
「規格外」の怪物揃いであり
存在そのものが呪術界の勢力図を左右する
そして、現在
その称号を与えられているのは
世界に5人だけ
僕もその称号を・・・というか
まぁ、僕は最強だから
当たり前だけどね
僕が気に入らないのは
その5人の中に名前がいること
彼女は、戦闘スキルが高い訳でも
呪術界御三家出身でもない
では、なぜ特級なのか
それは、彼女の術式の存在
“時分秒針術式”
時間を操る、正しくは巻き戻す事ができる
この前、野薔薇の怪我を治したように
あった事をなかった事にできてしまう
その分、身体へのダメージや代償が大きいが
周りからは喉から手が出るほど
欲しい力であり、彼女は狙われている
僕は、そんな彼女を
必死に汚れた手から守ってきた
幼馴染だから?
いや、違う
もう君も気付いているでしょ?
僕が名前を
どんな風に想っているのか
だけど、その想いを
決して口にしてはいけない
もし、口にしてしまったら
僕達はバラバラになってしまう
もし、気づかれてしまったら
きっと、奴らは見逃してはくれない
それを逆手に取られ
今以上に僕らを縛り付けるだろう
だから、今日も
自分の心に嘘をつく
そして、こう言うんだ
僕らは
ただの
“幼馴染”なんだと
記録――2018年7月
西東京市 英集少年院
同・運動場上空
特級仮想怨霊(名称未定)
その受胎を非呪術師数名が目視で確認
緊急事態のため
特級呪術師1名と高専1年生3名が派遣され
内1名 死亡
また、特級呪術師1名は
戦闘不能
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ゆかり(プロフ) - はじまして、更新楽しみです (2021年10月26日 5時) (レス) @page48 id: 9654438337 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:小雪 | 作成日時:2021年6月13日 0時