【呪術廻戦】有限の眠り姫1 (ページ12)

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10話ページ12

伏黒「でも釘崎は経験者ですよね
　今更なんじゃないですか？」

五条「呪いは人の心から生まれる。人口に
　比例して呪いも多く強くなるでしょ
　地方と東京じゃ呪いのレベルが違う
　レベルといっても単純な呪力の
　総量の話だけじゃない」

伏黒「ん？」

五条「狡猾さ。知恵をつけた獣は時に
　残酷な天秤を突きつけてくる
　命の重さをかけた天秤をね」

伏黒「まぁ大体、先生の目的は分かりました」

五条「さすが優等生！」

伏黒「それより、俺が知りたいのは
　名前さんのことです」

五条「え？」

伏黒「何で急に教師になったんです？
　しかも、俺らの担任って」

名前「・・・」

五条「もっと聞いちゃえ！！」

伏黒「はぁ？」

五条「実はさ、僕も知らないんだよね
　名前が教師になった理由」

そう言いながら
ニヤリと笑う五条先生

何でだろ
少し怒ってるようにも感じる

伏黒「虎杖の監視のためですか？」

名前「ううん、違うよ」

伏黒「じゃあ、五条先生の監視？」

五条「ちょ、何で僕が監視されんの！？」

伏黒「可能性を言っただけです」

名前「ううん、違う」

伏黒「・・・話す気がないならいいです
　でも、一つだけ教えて下さい
　教師になったのは、名前さんが
　臨んだことですか？」

名前「！」

五条「・・・」

名前「うん、もちろん」

伏黒「ならいいんです・・・・なら」

五条「え、もう質問タイム終了？」

伏黒「本人が話す気がないのに
　これ以上聞いても無駄でしょ」

五条「恵、君ってつまんない男だね～」

伏黒「は！？」

五条「あっ、あの2人終わったみたいだね」

伏黒「呪いが消えた」

五条「良かった、ちゃんとイカレてた
　じゃ、行こうか」

そう言って、先生は立ち上がると
虎杖達がいる建物へと歩き始めた

その後を俺と名前さんが付いていく

名前さんは、何だか
悲しそうな顔をしている

やっぱり、何かあったんだ
何か理由があって教師になったんだ

五条先生があんなに必死になって
名前さんが高専や上層部と
関わる事を避けさせてたのに
何で今更なんだ？

名前さんに何があったんだ？

あぁ、クソわかんね