【青のＳＰ】truth3

106話　疑惑 ページ8

嶋田「つまり彼女は学校からの帰り道
　 自転車で事故を起こしていたんだ
　 そして、その自転車にはブレーキの
　 ワイヤーが切断された痕跡が残ってた」

浅村「じゃあ、小川先生は！？」

嶋田「事故死じゃない
　 殺されたのかもしれないな。誰かに」

浅村「！？」

嶋田「俺はただ、真実が知りたいだけなんだ
　 小川香里に何があったのか」

浅村「岡部先生が、小川先生の自転車の
　 ワイヤーを切断したと思ってるんですか？」

嶋田「岡部かもしれないし、他の誰かかもしれない
　 セクハラの事は、岡部をとばす事で封じ込めた
　 他にはこの学校、何を隠してるんだ？」

浅村「私には分かりません
　 嶋田さんは、小川先生を殺した犯人を
　 突き止めるために、この学校に？
　 だけど、どうして？どうしてそこまで
　 小川先生の件を？」

嶋田「・・・もう一つ聞きたい事がある」

浅村「なんですか？」

嶋田「名前は、養護教諭として
　 セクハラを受けた生徒の事を
　 見守ってきたはずだ。それなのに
　 その後の話し合いに参加できなかった
　 もちろん、岡部の処分についても
　 どうしてだ？養護教諭として
　 話し合いに参加するのは当たり前だろ？」

浅村「それは」

嶋田「何か、聞かれたらマズイ事でもあったのか？」

浅村「！」

嶋田「お前達は、名前にも隠し事してんのか？
　 今まで散々頼ってきたくせに
　 都合が悪い事があると何も言わない
　 それでよく、信頼という言葉が使えるな」

浅村「・・・」

嶋田「お前らが真実を話さないなら
　 突き止めるだけだ。でも、これだけ言っておく
　 これ以上、名前を悲しませるな」


〜嶋田家〜


嶋田「ただいま」

名前「おかえり！」

三枝「おかえりなさ〜い」

嶋田「何でお前がいるんだよ」

三枝「名前さんを送った後、一度
　 署に戻ったんですけど、しばらく待機
　 って言われまして。で、連絡こないんで
　 愚痴を聞いてもらおうと、もう一回来ました」

嶋田「帰って寝とけ」

三枝「嶋田さん、つめた〜い
　 まぁ、もう帰りますけどね」

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