【青のＳＰ】truth3

129話　泣き虫 ページ31

名前「ん・・・」

嶋田「名前？」

名前「ここは・・・？」

嶋田「病院だよ。脳貧血を起こして搬送されたんだ」

名前「脳貧血・・そっか
　 でも、西田君とアレン君が和解できて
　 本当に良かった」

嶋田「名前が命がけで2人を信じていたからだよ
　 西田とアレンが凄く感謝してたぞ」

名前「そんな大袈裟な(笑)
　 私は何もしてないよ
　 ・・・ねぇ、隆平？」

嶋田「何だ？」

名前「泣いた？」

嶋田「え？」

名前「目・・・腫れてるから」

嶋田「・・・」



嶋田side


名前は、ゆっくり体を起こすと
俺の頬に手を当て


そっと唇を重ねた




名前「隆平は、泣き虫だね」

嶋田「泣き虫って・・・泣き虫ってなんだよ
　 俺は！お前が死ぬんじゃないかって
　 心配でたまらなかったんだぞ！？
　 誘拐されたって聞いた時は
　 気が可笑しくなりそうだったし
　 あいつがお前に触れていた時は
　 本気で殺してやりたいと思ったよ！！
　 火事になった時は、すぐにでも飛び込んで
　 抱きしめたかったのに・・・」

名前「・・・」

嶋田「なのに、なのにお前は自分の命より
　 生徒同士の友情を優先した！！それは
　 教師だからか！？お前が養護教諭だからなのか！？
　 もし、そうだとしたら、俺は・・・
　 俺は教師を、この学校を一生許さない！」

名前「隆平・・・」

嶋田「頼むから、本当に頼むから
　 もうこんな事はやめてくれ・・・」



名前side


彼の気持ちを知る事ができて
嬉しい反面、申し訳なかったという
気持ちが溢れ出す


隆平の目から零れる涙


それを指で優しく拭い
もう一度、そっと口づけをする



名前「やっぱり、泣き虫だよ・・・」





嶋田side


涙を流しながら笑う名前


自分だって泣いてるくせに
自分だって怖かったくせに






嶋田「泣き虫はどっちだ」








今度は









見つめ合いながら









少し長めの









キスをした

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