【コード・ブルー】青空日和7

296 ページ6

藤川said

はるかがもう悲しむ姿は見たくない
もう、涙を流してほしくない

だから俺は
救命を辞めることを決意した

でも

彼女は知っていた

俺が救命を愛し
俺が救命にやりがいを感じていることを

そして

自分が行きたい道を行ってほしいと言ってくれた

その言葉を聞いて
そっと彼女を抱きしめる

〜キッズルーム〜

奏「藍沢先生、来てくれたんだ」

藍沢「あぁ・・・」

奏「あのね、さっきからピアノ弾いてるの
　 下手でしょ」

藍沢「・・・」

奏「でも私、絶対また弾けるようになる
　 前と同じぐらい
　 前よりもっと
　 もし時間があったら聞いてほしいなぁ
　 今、大丈夫？」

藍沢「あぁ、もちろんだ」

〜救命医局〜

将馬「しかし、救命を離れる事になってから
　 あんな事に遭うとはな
　 大変だったな」

名取「父さん、俺は翔北で救命をやる
　 ここでなら・・・俺
　 まともな医者になれる
　 いや・・・まともな人間になれる気がするんだ
　 俺はここで学びたい」

将馬「お前に医者の自覚が出来て嬉しいよ
　 それで十分。ここに行かせた意味があった
　 またうちの病院戻ってしっかり腕を磨け
　 じゃあな」

名取「・・・」

297→←295

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す