【コード・ブルー】青空日和7

332 ページ42

〜数日後 初療室〜

prrr prrr

名取「エコーします」

雪村「小川咲恵さん、47歳
　 血圧80の50、心拍128
　 重症膵炎でセプティックショックです」

名取「膵炎のグレードは？」

横峯「予後因子5項目で該当する
　 造影CTのオーダーお願い」

雪村「はい」

灰谷「抗菌剤とタンパク分解酵素阻害薬の
　 局所動注療法が有効じゃないでしょうか」

橘「そうだな、やってみるか」

名取「カテ入れます
　 前に緋山先生とやりました」

横峯「ちょっと
　 前にやった事あるなら
　 やんなくていいでしょ？」

灰谷「待って、壊死があるなら腹腔鏡で
　 低侵襲トレナージの方が有効かも」

橘「造影CTを見てからの判断だな」

横峯＆名取＆灰谷「はい！」

緋山side

明日は必ず来る
しかし、その明日に何が起こるかは
誰にも分からない

突然天井が落ち、道はふさがれ
愛する人を失うかもしれない

小さな私たちになすすべはない

白石「だから早く引っ越してって言ってるの」

緋山「いいでしょ
　 後3ヵ月ぐらい」

白石「3ヵ月！？緋山先生の感覚って・・・」

緋山「あんた、苗字と一緒に住む家
　 捜してるんだし、いいじゃん」

白石「今の部屋の手続きもあるし
　 3ヵ月なんて無理よ」

緋山「あ、じゃあ苗字の部屋借りるわ」

名前「別にいいけど」

白石「ダメ！！
　 ・・・切迫心停止ね
　 大動脈遮断する？」

藍沢「あぁ
　 ショックの原因は骨盤だ」

緋山「さっきにこっちで開胸する
　 骨盤どうする？」

藤川「悪い、脊損患者のICが長引いた」

藍沢「藤川、骨盤の創外固定を頼む」

藤川「了解」

333→←331

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す